強盗列車
雨宿りが病へと注いでは
青春の穴へと虫が這ってく
友人はいつも部屋で待ち
扉を開けて 虫をつまみ出してくれた
濡れることのない暖かい部屋
乾くことのない純粋な飲み物
それが記憶 夢 だから目を覚ます
今 握りしめた初穂を振り 鏡へと向かう
笑う 前足を動かして
磨く 触覚を左右に振って 蹴る
うまくいかない現実ぜんぶ 蹴り尽くす
別に この部屋でだけ月は輝かない
星は光ってない でもプラネタリウム
翔べよ 君も 私のせいで生きて欲しいよ
私自身の光ではなかった
彼の生き様が私の中で輝いていただけだ
私は炎を灯す 君のことも
誰も彼も思い通りに救えない傲慢さも
燃やし尽くす炎で 私自身の煌めきで
温めて 動かして 利用されてやるんだ
連れていくんだ あの 茜空の向こうへ
走らせるんだ 人の望み 泥だらけの海
なんだって利用されてやる
君がたどり着くはずの明日を守るためなら
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