エーテル

完全なブリーチ

桃を目指してカナブンになった


光は探していなかった

光は私の内にある


電光掲示板に流れる未来……

「私は今とても幸せで

美しい言葉など一行も書けないのです」


ブリーチ剤は薬じゃない

黒髪の中眠れるカナブン


水に流され這い上り

つまみ出されてもう一度!


列車が街を離れてく……

「進めば後ろは過去になる?

遠く遠くに着いたって

あなたは一人きりなんかじゃない」


完全な誤解

飛んで火に入る夏の虫

真冬に生きられないなんて!


ちょっと潔癖症な社会へ

ピカピカ光って 小雪しょうせつを踏む

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