僕も花

美しい日々に

狂おしい日々に


すでに言葉は、

掌握されているのか。


あゝ友達が

どんどん引いていくことに

私も引いているじゃないか


友情が分からないんだ

占領してくれ

占有してくれ

領有権を主張してくれ

誰か気持ドキドキを聴いてくれ


誇り立つ君を見てると

背筋が凍る


ポンコツを蹴飛ばし

背中に重荷ハネを伸ばしてく


妄想が山を越え谷を越え

空を越え村を越え時を越えて言葉に。


掌握されている。

花が咲いている確かな丘で


大空が明るみに出した花は

ピンボケしながら咲いている

ブレブレで、ユラユラで、とても綺麗。


しかも丘の絶壁からは

蜘蛛の糸が垂れていて這い上がるのは


魍魎もうりょう群衆あいつら、優しい他人たにん


私は蹴り落としていいか迷う

綿毛になりそうな花を保護するか悩む

絶対、空中戦になるから預金残高さいしんのちゅうい……


そう思って机の引き出しをあけると

たくさんの契約書


A君への心配シンライ

B君との握手ハイタッチ


と書いてあってぼくも引いている

引き出しを引き出してまうほど

その花の生き様を見ていたくて今


太陽ひかりから

隠し通してみたくなる

衝動押さえてまっすぐ進歩


僕も花


その事実に力士も後ずさりする

しかし、土俵際で君はがンばっている


寄り切りたい

出来ることなら寄り切りってみたい

あゝ なんて美しい花! 友だちよ!


どすこい負けるな! 希望の花よ

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