コリウス
青々とした翼を
太陽の温かさを
花に教える園丁は
肥やしを与えるその腕は
斧が根本に置かれたのを知る
"助かるだろう"
最も美しい花にすら
私は毒しか見出さず
どんな下劣な毒にすら
私は花しか見なかったのに
青々とした翼を
太陽の温かさを
花の咲くことのない私に教え
実を結ぶことのない私に教え
炉に投げ捨てられる私に
自分で水を汲んで来いという
悔いても悔いても
私は水を汲み続けるから生き
紅く染まった葉でしかない私
食用にもならない私
せめて一度だけでも驚かせてみたい
大きく大きく葉を茂らせよう
紅く紅く染まった頬して
太陽の蒼さを知った私
大切な誰かを守ってかがやく
この家のコリウス
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