概要
忘れたのなら、さ。もう一回夏休み日記、初めから書けば良いよね?
小学校5年、田舎に帰省したあの日。大雨から川は増水。濁流に飲まれた俺はしたたかに岩に頭を打ちつけて……生きているのが奇跡だった。
それから、5年。
あの時のことは断片的にしか思い出せない。
そんな時。
帰省前に見つけた夏休み日記……を皮切りに、思い出すあの夏の断片。
「忘れたのなら、思い出せば良いよね?」
「私のせいで、君は……」
「お前がいたから、さ。俺、助かったって思うよ?」
「大事な思い出も、全部、私が消しちゃって……」
「それなら、これからの思い出を一緒に作ってよ?」
止まっていた、夏が動き出す。
それから、5年。
あの時のことは断片的にしか思い出せない。
そんな時。
帰省前に見つけた夏休み日記……を皮切りに、思い出すあの夏の断片。
「忘れたのなら、思い出せば良いよね?」
「私のせいで、君は……」
「お前がいたから、さ。俺、助かったって思うよ?」
「大事な思い出も、全部、私が消しちゃって……」
「それなら、これからの思い出を一緒に作ってよ?」
止まっていた、夏が動き出す。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!映画のように美しい景色の中で繰り広げられるひと夏の青春
ジブリ映画に出てきそうな美しい日本の景色を背景に、
魅力的な美少女姉妹と、親切だったりちょっぴり怖かったりする妖たちと繰り広げられる、
田舎の夏を舞台にした恋愛小説です。
主人公の雅春(まさはる)は5年前に帰省した折、洪水に巻き込まれたものの一命をとりとめた。
しかし頭を打ったらしく、5年前の夏の記憶はおぼろげだ。
今年また帰省することになった雅春は、5年前、小学5年生だった自分が書いた夏休み日記を見つける。
そこに書かれていた内容をたどって、記憶を取り戻していくのだが――?
帰省すると待っているのは紅葉(もみじ)と青葉(あおば)という美少女姉妹。
5年前共に夏を過ごしたのは彼女二人の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!記憶の欠けた少年と、その記憶にある少女二人との出会い
まだ全体の三割程度の段階でのレビューです。
主人公である高校一年生の少年は五年前、水難事故に巻き込まれて、その時の記憶が断片的に欠けている状態。
そして彼は五年振りに訪れたその場所で、かすかに記憶のある姉妹二人に出会う。
そして、五年前に付けていた日記と、偶然同じような行動をとる中で、少しずつ記憶を掘り起こしていく。
しかし五年という歳月は決して短いはずもなく、そこに籠められる想いは五年前よりより明確で。
二人のの少女との触れ合いの中で、少しずつ記憶を取り戻し――最後にどういう光景があるのか。
女の子の魅力的な姿はさすがですし、田舎特有の雰囲気が鮮やかに描かれていて、とても雰囲気が素敵で…続きを読む