概要
日が沈むとき、「ことっ」って音、するよね?
香鳴裕人さま主催「同題異話SR大感謝祭!【3期36タイトル+αどれでもOKの総決算】」に参加しています。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093075877211698
高校時代、いつも気弱に笑っている知恵理(ちえり)という子と友だちになった。しゃべり出すとあふれるようにしゃべる、しゃべらないときは徹底してしゃべらない、表現が独特で突き抜けている。そんな個性が敬遠されて、知恵理は友だちを失って孤立していく。
でも、わたしは知恵理と友だちでいつづけた。
そんな彼女が、あるとき、わたしに、太陽が沈むとき「ことっ」という音がすると言い出した。
わたしにはそんな音は聞こえなかったけど、わたしは、その彼女の言うことにつき合ってみることにした。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093075877211698
高校時代、いつも気弱に笑っている知恵理(ちえり)という子と友だちになった。しゃべり出すとあふれるようにしゃべる、しゃべらないときは徹底してしゃべらない、表現が独特で突き抜けている。そんな個性が敬遠されて、知恵理は友だちを失って孤立していく。
でも、わたしは知恵理と友だちでいつづけた。
そんな彼女が、あるとき、わたしに、太陽が沈むとき「ことっ」という音がすると言い出した。
わたしにはそんな音は聞こえなかったけど、わたしは、その彼女の言うことにつき合ってみることにした。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!静けさの中に落日の音が響く、珠玉の短編
描かれているのは少し不思議な、けれど他愛ないとも言えるような小さな出来事。
これは友情の物語と呼ぶこともできる。しかし、そこで描かれているのは一年にも満たない短い期間での出来事であり、二人の関係も親友と呼べるような深いものではない。お互いを理解し合った唯一無二の存在ではなく、主人公は知恵理という友人に対し、憐憫に近い感情と極僅かな共感で話を合わせる。その関係性が、リアリティと美しさのギリギリの均衡を保って描かれている。
エキセントリックでありながら実在感もある知恵理のキャラクター造形も素晴らしいし、西日から落日までの様々な光を描き出す筆致も素晴らしい。
ライトノベルからもホラーからも現代文学…続きを読む