あとがき
お読みくださいましてありがとうございます。
もともと「太陽が沈む音が聞こえる少女」という設定から始まった物語です。
『柳の北京』もそうですし、この物語の直前に連載していた『女の子は瓜を抱く』もそうですけど。
なんかへんな設定が絡む話が多いですね、ここのところ。
最初は「日が沈む音」というようなタイトルを考えていたのですが、設定は作ったもののずっと書かないでいました。
そうしたところ、香鳴裕人さま主催の自主企画「同題異話SR大感謝祭!【3期36タイトル+αどれでもOKの総決算】」が始まりました。
このなかに「太陽の音を忘れない」というタイトルがあったのは知っていたので、タイミングよく、ということで、この自主企画に参加させていただくことにしました。
香鳴裕人様、ありがとうございます!
なお、昨年度の「同題異話SR」に参加させていただいた物語には:
『見上げれば降るかもしれない』
https://kakuyomu.jp/works/16817330668222419652
があります。
流星観測をしている(してなかったりもしますけど)少女たちの物語です。
よろしかったらご覧ください。
ところで、流星観測というと、最終二話に出て来る「流星の音」は現在でも完全に解決されているとは言えない謎の現象です。
明るい流星を見てびっくりして、音まで聞こえた気になっている、ということかも知れませんが、それにしても、「なぜ流星観測のときだけそんな感覚が引き起こされるのか」という問題があります。まして、実際に音が鳴っている、というのなら、流星の発光と同時に、はるかに離れた地上で同時に音が聞こえるメカニズムの説明が必要です。いま提唱されている仮説もありますが、まだ謎の部分が残っています。
ちなみに、私は、流れ星は何度か見たことがありますが、まだこの「流星の音」を体験したことはありません。
むしろ、私にとっては、流れ星は、音もなく流れてすぐ消えてしまう(「痕」が残って消えないこともありますが)から、魅力的でもあり、でもどことなく怖い存在でもあるのですけど。
あ、それと。
「カネ! カネ! カネ!」程度の短いことばであっても、流星が流れているあいだに願いごとを三度言えたことは、これまでありません。
それはともかく。
だから、たとえ、
なお、この物語はフィクションなので、現実に知恵理のような主張をする人には、私は出会ったことはありません。
それでは、また、よろしくお願いします。
清瀬 六朗
太陽の音を忘れない 清瀬 六朗 @r_kiyose
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