小国の公女をめぐる冒険

　雨上がりの日、公女の輿入れを祝う人混みのなかで、傭兵カスティリナは少女と落ち合う。その少女アヴィアを、公女が輿入れする先のアンマギールまで護衛して行くのがカスティリナの仕事だった。しかし、出発早々、アヴィアの名を呼ぶ見知らぬ少年が現れて、波乱の旅路が始まる。
　父から受け継いだ妖剣「紅の水晶」を頼りに、カスティリナは任務を全うしようとする。

　※この物語はフィクションであり、実在の事件・人物などには関係ありません。

　【登場人物】
　○カスティリナ・フェルディエンド … シルヴァス傭兵局に属する傭兵。父ステッセンから名剣「紅の水晶」を受け継いでいる。
　○アヴィア … カスティリナに旅の護衛を依頼した少女。
　○セクリート … アヴィアを追う少年。
　○サパレス … シルヴァス傭兵局の…続きを読む