じゃんけんで負けた村人(俺)は、生贄にされました。

じゃんけんの神様がいる村に生まれた俺。
右腕には、愛し子の証明の印があった。
しかし、神はいつもニヤニヤとふざけた笑みで『じゃんけんしよう♡』と現れ、俺を不幸に落としていく。
全然、ありがたくねぇ。一度も勝ったことがない！どこが愛し子だ！
しかし、そんな時スタンピードが起きる。
バッファロー型魔物のスタンピードだ。
村は、全滅するしかない。
しかし、生贄を捧げればどうにかしてくれるって？
生贄は、おれ？
知ってた！絶対そうだと思ってた。

必死に、心を決めて村を出た。
でも、村人たちは誰も俺を心配してくれなかった。
俺が死ぬのに、両親も親友も、悲しんでくれなかった。
どうやら俺は、愛し子で人じゃない、人柱という物体に思われていたようだ。
悲しい...。でも、いいさ。生贄として、村を救ってやる…続きを読む