星を食べて、星をきらめかせる少女の話

　星好きの男子高校生、宇野悠星は天体観測のため向かった学校の屋上で一人の少女と出会う。
　水流田雫と名乗った少女は困惑する悠星の前で勝手に話を進めると、金平糖を取り出し口に放り込み噛み砕いた。
　その瞬間、星々がキラキラと色鮮やかに瞬き夜空を彩った。
　雫が起こした超常現象に対し興奮を隠せずにはいられない悠星。対して雫は終始つまらなさそうであった。
　それから悠星は雫の能力について徐々に見解を深めようとする。その過程で、悠星は雫を天文部に誘った。
　しかし雫は、自分は宇宙が好きではないと言い放つ。
　悠星は雫にまず天文部に興味を持ってもらおうと画策し、活動の様子を見せる。結果、期せずして雫に天文部でのプラネタリウム製作を手伝ってもらえることになった。
　雫のお陰でプラネタリウムはすぐに完成し…続きを読む