概要
この世界はロゼ色の薄膜に覆われていた。
三百年後の未来の地球。突如現れたワームホールの出入口により異次元宇宙と繋がった世界は、猛烈な環境変動に見舞われた。人類存亡の危機である。テクノロジーの分断、石油資源の枯渇により人類の文明基盤は大きく後退を余儀なくされる。時を同じくしてワームホールから現れた知的生命体(ガウル)。迷い込んだこの異形の民も、サバイバルに奔走している。数百年のタイムスケールをもって人間化を果たしたガウルは、人類とのファーストコンタクトに漕ぎつけた。一旦は和平に至るも数十年を待たずして、協定は人類側から一方的な反故で頓挫している。衝突は血で血を洗う諍いへ発展した。
加えて、ワームホールから現れたのはガウルだけではなかったのだ。未知なる自然現象。大気境界層と自由大気の狭間から降り注ぐボルツマン重粒子群が付着した無機
加えて、ワームホールから現れたのはガウルだけではなかったのだ。未知なる自然現象。大気境界層と自由大気の狭間から降り注ぐボルツマン重粒子群が付着した無機
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