異世界でも引きこもり~!?ギフト[マイルーム]から出てきません
@yak3QJ26
お約束?
終活に失敗してニートになった俺、そんな俺は十数年生きた後こうして死んでしまった。両親が死んで僅か1か月のこと、買い物にも行けず、金もなく、手続きやどうすればいいのか全く分からない俺は空腹を感じながら死んでいった
死んですぐに俺の頭にはいろんなことが無理やり押し込まれた。分かりやすく言えばパソコンに強制的にソフトをアップデートされるみたいな感じ
ここからは頭の中に詰め込まれた情報を整理することにしよう。俺はこのままの意識を保ったまま異世界転生をするそうだ。基本特典のスキル、魔法セットとギフトを貰って転生するそう。特典スキルというのは異世界に行ってもある程度生きていけるようにサポートされたスキルで、生活魔法や魔力補助、基礎能力アップなどだ。お約束だと鑑定やアイテムボックスだと思ったが、これは強すぎるそうだ。でギフトってのは生前の行いからその個人に合った能力をプレゼントするみたいな感じ、要はクリア特典や前作プレイ特典のようなものらしい
さて、どうしてお約束でチートスキルや神や女神様に説明されていないかと言えば、この転生というシステムの歴史が関わってくる。お約束の異世界ファンタジーな世界は魔法や魔物といった存在のせいで文明が頭打ちになりやすいそうだ。そこで異世界の知識を持った魂を転生させることで文化レベルを上げようというのが始まりだそう。本当に最初の転生は何の特典もなかった。すると成人になる前に殺されてしまうことが多発し、最長でも4歳までしか生きられなかった。そこで転生者にスキルを与えようという取り組みが生まれたが、今度はスキルが強すぎてその世界の文明が滅茶苦茶になってしまった。そこで上位の神数人が真剣に会議し、与えるスキルを選別したそうだ。このおかげで転生者が想定外の働きをすることは減ったが、今度は神の手が回らなくなったそうだ。そこでスキルを与えることを自動化することにした。その結果、神が常駐しなくても転生システムは機能するようになった
で、ここでも問題が起こったのだ。与えるスキルが変わらないので成長がまた頭打ちになってしまった。そこで今度はむやみやたらに世界を壊さないよう厳重に厳重を重ねた結果、ギフトを導入した。ギフトはスキルと違い前世での魂の経験に合わせて自動的に与えるシステムになっている。ギフトは強力だが、当人の資質が無ければ与えられない。これでむやみやたらに危険な能力を持った転生者が出てくることは無くなったそうだ
さっきからなんでこんなことを考えているのかと言えば……俺は既に転生システムによって転生して、おそらくだけど母親となる女性の体内にいるからだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます