よ～しよしよし、こっち側からよ～く狙ってっと……よし！

テーブルの上に並べた消しゴム、それに向かって輪ゴムを伸ばして当てる！消しゴムに当たると消しゴムは倒れて後ろに並んでいた消しゴムを倒れる……４つか

ヤバい！こんな単純な遊びなのに滅茶苦茶楽しい！！

片付けるのも面倒でこのまま次の遊びに入る。定規を持って指で引っ張って……消しゴムに向かって放つ！定規がぶつかった消しゴムが前に向かって飛んでいき、その途中にある消しゴムにぶつかる

小学校時代に流行った消しゴム相撲だ！あの時は友達と一緒にやってたけど一人は一人で楽しみ方はある。最小手で全ての消しゴムを落とすように考えたり、交互に消しゴムを打って一直線に並べたり、消しゴムに当たらない様に間をすり抜けさせたり……

身体も小さいしテーブルもデカいから結構移動するのも面白かったりする。よ～く狙って、力加減を考えてと遊んでいるうちにこの身体の扱いが分かってきたような気がする

消しゴム相撲が飽きたら、鉛筆を使ってペン回しをしたり、箸の様にして消しゴムを掴んで積み上げたり、繊細な指の動きを馴染ませていく……

特に鉛筆を積み上げてタワーを作って、それを使ってジェンガするのはかなり手先を鍛えられるのが分かった

小物で遊ぶことを覚えた俺は思いっきり遊ぶ！子供は遊ぶのが仕事とか前世で聞いた気がするがホントにそれ！

子供の集中力は凄い！こんなに頭を使っても、失敗しても、興奮して激しく動いても全く飽きないのだ！しかも食事も水もトイレも行かないので途切れることがホントにない！ずっと…永遠に遊び続けられるみたいなテンションで遊び続けていると

「……ぁぶ……」

部屋の窓から日が差してるのが分かる。日？それにその日差しに当たってる鉛筆に影が付いてる！？窓の方を見てみると真っ白だった何もない空間に前世で嫌というほど見慣れた太陽が見えた

「あ…ぐ……」

眩しい！直接見たせいかチカチカする……だけど日差しを感じるのは気持ちいいなぁ。直接見ないでぼ～っと日向ぼっこするのもいいなぁ…それにこの心地よさは眠くなってくる。温かい日差しで畳が温かくなって……そのまま……

「Zzz……Zzz……」

沢山動いて！遊んで！寝る！まさに子供らしい時間を過ごした

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