俺は[マイルーム]に引きこもる!!!

「あえ…?ここは…?」


目の前はなんか、ゲームにあるラスボスの間みたいな場所だなぁ……


急に視界が晴れたらこんな場所にいるなんて……どこだろここ?


「まぁいいや」


俺はそうして再び[マイルーム]を開いて中に入った……すると見慣れた。いつものマイルームが広がる


「いったいなんだったんだ?さっきは?」


気にしてもしょうがない。そうして俺はいつもどおり[マイルーム]に籠った


_____


マイルームの出口の座標は、場所による登録である。転生者である彼の認識は[自分の母親の胎内]であった。だから、マイルームの出口もまた[母親の胎内]として登録されていた


だけど、王妃が魂になり胎内が無くなったことで、マイルームの出口が無くなった。そんなとき、マイルームの一応の救済措置として[出口の近く]に強制排出する措置が取られた


マイルーム全てを保っていた、転生者である彼がこの世界に顕現したことにより彼を中心として、世界を保つほどの魔力が短期間に放出される。元々魔力によって変異した始原や魔族は順応していたのでまた、新しい進化の足しにしかならなかったが……。初めて魔力の影響を受けることになった勇者PTはそれどころではなかった。肉体は一瞬のうちに魔力に耐えられなくなる。そしてそんな魔力にあてられた魂もまた耐えられない……チートと言う名のギフトもまた魔力に耐えられることは無かった……


勇者PTの肉体、魂、ギフト…それらが強く魔力に当てられてしまう……そうして耐えられなかったそれらは魔力によって広がってしまった。このダンジョンと魔王城を中心としたこの場所に彼らの残り香が魔力として広がっていった……


始原と魔族はもちろん…魔物も勇者PTの影響をこれから未来永劫受け続けることになる


_____


「よっしゃーー!!!」


眠り続けて幾選……ついに…ついに……!!!


「漫画を入れてた本棚が出たぞーーー!!!」


ふっふっふ♪俺の睨んだ通り、このマイルーム内に追加されるのは前世の俺の部屋の私物……だ!


「後欲しいのは……スマホとPCだな♪」


この時の俺は動画なんかを期待してたが……冷静に考えれば世界を越えたんだからネットは使えないはずだった……。しかし、それらが出てきた時……俺は落胆しなかったんだ……!そのことの意味を理解した俺に待っていたのは、前世よりもはるかに快適な……!ヒキニートライフだった

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異世界でも引きこもり~!?ギフト[マイルーム]から出てきません @yak3QJ26

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