概要
<詳しいあらすじ>主人公は秋津の国の美しい忍者サカキ、ヒロインは絶世の美女でありながら人格が3つもあるクセの強いローシェ王国の王女・イリアティナ。
第一章~預言の魔女編~「ローシェ王国はイリアティナ女王の治世に終焉を迎える」という預言に抗うためにローシェ上層部、騎士団、白魔導士軍とサカキたち忍軍が協力して終焉を遠ざける。
第二章~翁衆編・陰に潜む妖たち~ 妖を消滅させることができる唯一の大太刀を持つサカキと、女皇となったイリアティナを執拗に狙う妖怪の集団との戦いの中で味方を増やしながら2人の仲は深まってゆく。
第三章~月に叢雲、花に女
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!主人公は忍者、舞台は洋風、和洋折衷の面白い現代×歴史ファンタジー
主人公は忍者で、忍者要素多めな作品ですが、舞台は洋風だったり、昔ながらの描写があるかと思えば現代に通ずる部分も多く、様々な要素が満載の面白い設定となっています。それでいてそれぞれが綺麗に折衷されており、読む者を飽きさせません。
また、かなり練り込まれた設定があり、それぞれのキャラクター設定も魅力的な上、だんだんと明かされる謎と、「この登場人物の行動はこういう意味だったんだ……」という一つ一つの伏線回収もとても面白い構成となっています。
皆様におすすめしたい作品ですが、特に忍者が好きな方にはぜひとも読んでいただきたい作品です。 - ★★★ Excellent!!!和洋折衷?歴史✕現代風?面白要素満載のエンターテイメント大作!
主人公は優秀な忍者、任務のためには非常にもなります。物語序盤、主人公はとある人物の暗殺を請け負い、その任務に赴いていました。
こうして書くと硬派な歴史ものと思いきや、何と主人公が任務に赴いた先は洋風の王国であり、やがて主人公はその国の王女とともに戦うはめになっていきます。
その王女さま、洋風というよりどこか立ち居振る舞いや口調が現代風で、古風な主人公とのギャップが面白いです。さらにちょっとドジなメイド風忍者なんかも登場し、お堅い主人公とのチグハグなやり取りにクスッとさせられたりします。
とはいえ、任務に当たっていた忍者のうち何人も命を落とすというように世界感はあくまでシリアスで、忍術を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!忍ぶ者 白き騎士の国にて 繚乱す
軸は『忍務』に忠実な美しき忍者サカキと、三つの人格を持つローシェ王国の王女・イリアティナの物語
忍が暗躍する和の国、騎士と白魔導士を擁する王国
月と太陽の如く、一見してかけ離れた文化・価値観
そんな国家背景を舞台に、これでもかとばかりに多くの、そして個性的な人物たちが縦横無尽に駆け回ります
ともすれば盛り込みすぎ、駆け足すぎとなりがちなお話に見えますが……
読んでみると、これがまたあら不思議
緩急に富んだ文体、喜怒哀楽に満ちた掛け合い、ここで欲しいというタイミングで過不足なく提示される世界観・知識解説でスルスルと読み込めてしまいます
メインどころから所謂ちょい役まで、各々が物語の見えな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!権謀術数渦巻く世界の忍者
悪意によって故郷を滅ぼされた忍者が、新天地となった国で活躍する異世界ファンタジー作品です。
里の頭領とでも呼ぶべき人物に任務を託された主人公は、変わらぬ調子でそれを引き受けます。
しかし、内心では疑問が渦巻いており、一部を遂行するのみで、奇妙な任務の是非を問うつもりでした。
けれど、そこから始まったのは激動の歴史。
任務の標的は外国の王女であり、任務そのものは里から主人公を引き離すための陽動であり、任務を託した頭領はすでによく知る人物では無くなっていたのです。
主人公が目指すのは、里を滅ぼした者への復讐と、生き残った同胞を受け入れてくれた王女への恩返し。
彼の望みは叶うのか。ぜひ…続きを読む