主人公・鵜堂 形無(うどう かたな)は、ブラック企業で7年も心を削られたあげく死に瀕していたが、突然目の前に選択肢が現れる。
【青】再び始める
【黒】終わる
長く帰っていなかった故郷の両親を想い、形無は「再び始める」を選び、物語が始まる。
異世界転生によって、彼が降り立った世界は、流転の森と言われる場所で、そこで2人の女性に出会う。形無は、ピンチになると時間がゆっくり流れ選択肢が現れるというスキルを得ていた。
その選択肢は危険度によって赤・黄・青などの色分けがされていて、最初はなるべく安全な選択をしていたが、やがてそのことが「果たしてこれは自分で選んだ道と言えるのか」と疑問を抱き、ついには危険な選択肢であっても己の知恵で切り抜ける道を選ぶ。
感想:ヒロインが早とちりだったり、よくコケたり、フリルヒラヒラのパンツを履いていたりと可愛らしい。ヒロインを守る女性も武技に秀でていて口達者で、出会いこそ険悪ではあったが、形無と行動するにつれて互いの人となりを知り、打ち解けていく。
彼女たちの師である壮年の男も激強いのに壊滅的な方向音痴だったりと、登場人物がみんな面白い。それにバトルシーンも迫力があり、緊張感を味わえる。
オススメです✨✨✨
さすがは数十万PVを叩き出す作品で、一つ一つのレベルが高いです。
異世界転生ならではギフトの発想もさることながら、異世界のリアリティと、キャラクターへの引き込みがとても巧みでした。
異世界なのですから当然現実とは違ってファンタジーの世界なのですが、そこにもしっかりとリアリティを持たせていて、それを主人公と同じ目線で読者に情報を与えていくところが、本当に自分が異世界に来たかのような感覚を味わせてくれます。
キャラクターについては、しっかりとキャラ立ちしていることは当然のことながら、キャラに読者を引き込むのが早いです。割と早い段階でキャラが好きになります(特にプルちゃん)
完成度の高い異世界ファンタジーを楽しみたい方は是非どうぞ。
こちらは作品のタイトルにあるように要所要所で『選択』に迫られます。
『危険』な選択から『最善』の選択まであり、選択するのは主人公です。
通常なら『最善』だけを選べば良いと思うでしょう。
それが一番良い選択肢なのだから。
それが一番安全な道なのだから。
だけど
この作品の物語はそんな浅いものではありません。
『最善』を越えた『最高』の結末に至るための選択。
それを選ぶまでの主人公の葛藤、選んだあとの覚悟。
その先に絶望が待っていたとしても、望む未来のために突き進める勇気。
選択で危険な未来を予見しても、危地に飛び込める主人公に好感が持てます。
第一部一章の終盤では予想外の展開と
主人公が主人公らしい活躍をする見せ場があります。
ぜひ、その目で確かめて欲しいと思える作品です。
おすすめですね!
異世界ファンタジーは作者様によって倫理観、価値観、文化、魔術ができる範囲、科学の有無……等々、大きな違いがあるジャンルです。
ですが、そのためにどうしても地の文にて説明が多くなってしまいがちなのですが、こちらの作品は世界観が明かされる塩梅がちょうどよく、ストーリーが進むにつれて作品の世界観にゆっくりと浸っていける作りとなっております。
主人公のカタナが格好いいです。
ヒロインのプルが可愛いです。
この二人を包む空気が素敵。ぜひ【地竜窟 -6】まで読んでみてください。そこまで読んだら、読むのをやめるなんてできません。
次話が待ち遠しくなります。
私も更新、心待ちにしております。
配信停止となって驚きましたが復活されてよかったです!!
作品は一見すると最善の選択が選べる最強の能力かと思えばそんなに上手くいかず、あくまで指標であっていつも良い選択が得られるわけではない。
時には危険な選択肢を取らないと行けなくなる時もあってハラハラするシーンもあります。
主人公も現代知識を活用する時はありますが、一般的な知識や雑学を上手く活用するだけで必ずしも現代知識で無双するというわけではないいい塩梅。
出てくるキャラクター達も魅力的でその世界で生きている、という実感もありとてもそこも魅力的です。
これからも応援していきたい作品です!!