姫騎士殺し

「必ず殺してやる――姫騎士」

　主人公グレイは大切な故郷たる貧民街を守るために、「王国の膿は滅ぼす」と宣言した騎士団と戦った。
　正義に酔いしれ、貧民街に住む人間は皆殺しにしようと剣を振るう騎士をたった一人で退け、果てに王国最強の《姫騎士》とも激戦を果たす。
　どうにか守り切ったグレイだが、一つの切っ掛けから徐々に《姫騎士》との交流が生まれ、その本当の姿に気付いてしまった。

　姫騎士は最初は敵だった。しかし交流を重ねていく内にその関係は変化して行き――
「あなただけは、本当の私を見てくれるんだね」
　――姫騎士の目は、グレイを見て妖しく光っていた。

　これは王国の第三王女であり最強の騎士と謳われた少女と、貧民街最強の剣と呼ばれた青年の身分差恋愛ファンタジー！