第15話 動き出す者③

 エリシアside

(さて、教えて大丈夫なのだろうか)


 レンの表情を観察する。


「……リアちゃんに介入しに来たのかい?」


 レンはエリシアの目を覗き込む。


「……!!」


 エリシアはひきつった表情を見せる。


(レンは知っているのか?)


「おやおや、どうやらそうみたいだね」


 レンはエリシアの目を見る。


「ああ、そうだ」


 エリシアは複雑な表情になり答える。


「そっか」


 レンは頷き始める。


「レンは教えるつもりはないのか?」


 エリシアは怒った表情でレンを見る。


「それじゃあエリシアちゃん行くよ」

「!?」

 突然話を切られて手を引っ張られる。


「レ、レン、どこに行くんだ?」


 エリシアは急にレンに引っ張られて戸惑いの表情を見せる。


「え?アリアスちゃんの家に今からエリシアちゃんも一緒に行くんだよ」


 レンはエリシアに説明をする。


「なんでそうなる?」


 エリシアは怒った表情を見せる?


「エリシアちゃん、こそこそとするより堂々と介入したほうが良いと思うよ」


 レンは笑顔でエリシアに言う。


「レン、ルール的には最小限の介入と干渉であり、いきなり会うのはおかしいだろう」


 レンに引っ張られるのにエリシアは抵抗する。


「はいはい、行くよ」


 レンはエリシアの話を気にすることなく引っ張って行く。


「おい、レン!!待て心の準備が」






 レンside

 ドアをノックをしてゆっくりとドアを開けてレンは中に入る。


「どうも、アリアスちゃん」


 作り笑顔でアリアスの家に入りレンは挨拶する。


「いらっしゃい、レン先生」


 アリアスは笑顔で挨拶を返す。


「元気かな、アリアスちゃん」


 レンは作り笑顔でアリアスの表情を見る。


「レン先生のおかげで元気です」


 アリアスは笑顔で答える。


「それなら良かった」


 レンはやわらかな表情をする。


「リアちゃんは大丈夫かな?」


 レンはリアの方に視線を向ける。


「ええ、リアは大丈夫ですよ」


 アリアスは笑顔で答える。


「それなら、良かった」


 レンは肩の力を抜き笑顔になる。


「レン先生、心配しすぎてませんか?」


 アリアスはレンの目を覗き込む?


「いやあ、職業柄、医者だからね心配はしますよ」


 レンは不意にアリアスに目を覗き込まれ焦った表情を見せる。


「レン先生、他にも見る人はいるはずですよ」


 アリアスは真剣な表情になりレンの目を見る。


「今はアリアスちゃんとリアちゃんの専属の医者だから大丈夫だよ」


 レンは笑顔で答える。


「それなら良いんですが」


 アリアスはレンの目をそらす。


「アリアスちゃん、紹介したい人がいるんだけど良いかな?」


 レンは笑顔を向けてエリシアを見る。


「紹介?」


 アリアスはドアの端に立っている彼女に目を向ける。


「そういうわけで自己紹介をよろしくエリシアちゃん」


 レンはエリシアに声を掛ける。






エリシアside

(まったく強引すぎるだろう)


 レンの対応にイライラした表情を見せる。


「どうも、はじめましてエリシアと申します」


 真剣な表情でアリアスに挨拶をする。


「……綺麗」


 アリアスはエリシアを見て小さな声で呟く。


「?」


 エリシアは反応が返って来ないのに戸惑いを見せる。


「あ、ごめんなさい、ぼーっとしてしまいましたね」


 アリアスはエリシアを見る。



「どうも、はじめましてアリアスです」


 笑顔でアリアスは挨拶をする。



「よろしくね。エリシア」


 アリアスは手を出す。


「よ、よろしく」


 エリシアも恥ずかしい表情を見せて握手をする。



 アリアスside

(不思議な感覚)


 アリアスはエリシアに握手した際に違和感を感じた。


「さあてアリアスちゃん、エリシアちゃん紹介して、申し訳ないんだがお願いがあるんだよね」


 レンは話に入る。


「何かしら?」


 アリアスはレンが言う言葉を待つ。


「エリシアちゃんをここにしばらく泊めてくれないかな」


 






 そして、レンの言葉きっかけにより、アリアスの時間人生も動き出す。






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作者「15話目終わったぞ」


アリアス「お疲れ様です」


作者「さあて、FFTCGのデッキを考えるぞ」


アリアス「あのー、作者ストックを書きましょうか」


作者「嫌です。明日、書きます」


アリアス「書かないとエリシアちゃんの雷が飛んで来ますよ」


作者「大丈夫ですよ今はいないので!?」


エリシア「やあ」


作者「……」


 

 もし良かったらこちらの作品も読んでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。


「感情を失った僕は《厄災、破滅、絶望の女神》と一緒に住むことになりました」リンク↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330659877612214


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