第13話 動き出す者①

エリシアside


「え?」


 肩に触れられたことにエリシアは驚き振り向く。


「やあやあ、エリシアちゃん、久しぶり」


 眼鏡をかけた男が馴れ馴れしくエリシアに声をかける。


(だ、誰だ?)


 急に声をかけられて驚いた表情をする。


(気配を消して認知出来ないはずなのに)


 男はなぜエリシアを認識して見つけることが出来たのか考える。


「表情固くしてどうしたんだいエリシアちゃん」


 笑顔で男はエリシアに声を掛ける。


(なんで私の名前を知っているんだ)


エリシアは男を観察する。


(どこで会ったんだろう?)


 エリシアは神封石に封印される前のことを思い出そうとする。


「ああ、エリシアちゃんは覚えてないかもね」


 男はエリシアの目を覗き込む。


「何者だ?」


 エリシアは男の目を覗き込む。


「レンだよ。エリシアちゃん」


 男は名前を言う。


「レン?」

 

 レンという名前をエリシアは思い出そうとする。


「ちなみに自分とあったのは、エリシアちゃんが赤ん坊の時だから記憶ないかもね」


 レンは笑顔で答える。


「え?」


 エリシアは戸惑う。


「3才ぐらいまで育児を見ていたがエリシアちゃんは本当に可愛かったな」


 レンは惚けた笑みを浮かべる。 


「レンってあのレンか?」


 エリシアはレンのことを思い出す。


「まあ、エリシアちゃんが思っているレンで間違いないよ」


 レンはエリシアの目を見て答える。


「天界のトップの女神様に悪戯をしすぎて何度も追放されかけたあのレンなのか?」


 エリシアはレンを見る。


「そうだよ」


 レンはごまかす様子もなく答える。


(それなら、認識出来る)


 認識や気配消すことは世界の者には認識出来ないが天界人なら認識は出来る。


「それにしても盗み見は悪趣味だねエリシアちゃん」


 レンは無表情になりエリシアに話をする。


「天界人は世界人には極力干渉するなというルールがあるだろう」


 天界人ら世界人に大して曖昧であるが過度な干渉はしては行けないとされている。


「そんなルールあったかな?」


 レンは悪い笑みを浮かべる。


「とぼけるな」


 エリシアは怒った表情をする。


「……赤ん坊のエリシアちゃんも可愛かったなあ」


 レンは遠い目をしてエリシアを見る。


「……何で私のことを知っているんだ?」


 エリシアは怒った表情でレンを見る。


「エリシアちゃんが生まれたばかりの時にレイカちゃんのところで自分は奴隷だったんだよ」


 レンは笑顔で答える。


「何でレイカちゃんのところで奴隷を?」


 エリシアは気になりレンの目をみて質問をする。


「ああ、ちょっとやらかして、レイカちゃんの奴隷になっただけだよ」


 レンは笑顔で話をする。


「……何をしたの?」


 エリシアは恐る恐るレンに聞く。


「Aクラスの女神様にプレゼントでおもちゃのカエルをプレゼントしただけだよ」


 笑いながらレンは答える。


 天界人の女神にもランクがある。Aクラスはトップの上位にいる女神である。


「……おまえなあ」


 エリシアは呆れた表情をする。


「それで罰として3年ほどレイカちゃんの奴隷になったわけだよ」


 レンは楽しげに答える。


「それで私を知っていたわけか」


 エリシアは納得する。


「そういうこと」


 レンは作り笑顔で答える。


「ところでレン聞きたいんだが?」


 エリシアはレンの目を見る。


「何かなエリシアちゃん」


 レンもエリシアに目をあわせる。


?」



------------------------------------------------------------------------------------作者「……13話目終わったぞ」


アリアス、エリシア「……」


アリアス、エリシア(良く更新出来たよ)


作者「……」


エリシア(マジで大丈夫なのかな更新)


 


 もし良かったらこちらの作品も読んでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。


「感情を失った僕は《厄災、破滅、絶望の女神》と一緒に住むことになりました」リンク↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330659877612214





 


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