第17話 新たな時間

エリシアside

「それじゃあ、エリシアちゃんの暮らす為の道具はこちらで用意するね」


 レンは笑顔でエリシアに声を掛ける。


「……ああ」


 エリシアはすんなり暮らすことが決まり戸惑う。


(レンはどんな魔法を使ったんだ)


 レンはアリアスの耳元で小声で言ったことが決め手になったことはわかった。


(何を言ったのか気になるな)


 レンの様子を観察する。


「どうしてうまく言ったか気になるみたいだね」


 レンはエリシアに声を掛ける。


「……ああ、気になる」


 エリシアはレンに遠慮がちに答える。


「聞きたいかも知れないが暮らして行けばわかると思うよ」


 レンは笑顔で答える。


「……そうか」


 エリシアは納得出来ない表情を見せる。


「……今、自分がアリアスちゃんに伝えたことを言えば時間人生は止まる気がするからね」


 レンは良くわからないことを言う。


「止まる?」


 レンの言ってることにエリシアは理解出来ずにいる。


「……いずれわかるさ」


 レンは悲しそうな表情をアリアスに一瞬だけ向ける。


「レン?」


 エリシアはレンが僅かに悲しげな表情をしたのに気付き声を掛ける。


(あちゃあ、エリシアちゃんに見られたかな)


 レンは笑顔でエリシアの目を見る。


「それじゃあ自分はエリシアちゃんの暮らす物を仕入れてくるね」


 レンは逃げるようにアリアスの家を出ようとする。


「ま、待てレン!」


 レンの肩をエリシアは掴む。


(こういう時の勘は良いんだよなエリシアちゃん)


 レンはやらかしたなと心の中で思う。


「あ、エリシアちゃんに言うことを忘れていたことがあったね」


 レンは真剣な表情になりエリシアの目を見る。


「な、なんだ」


 急に真剣な表情になりエリシアは戸惑う。


「エリシアちゃんの下着や服買うのにスリーサイズを!」


 反射的にエリシアはグーパンチをする。


「……それじゃあ、アリアスちゃん経由で下着、服は揃えてね」


 レンは作り笑顔でフラフラになりながら部屋を出ていく。


(……あ、逃げられたか)


エリシアは気になったことを聞けずに終わる。


「……」


 アリアスを見る。


「改めてだが急に申し訳ない」


 エリシアは畏まりアリアスに謝る。


「……大丈夫ですよエリシア」


 アリアスはエリシアの目を覗き込む。


「……そうですか」


 エリシアは安心した表情を見せる。


「改めてですが、これからよろしくお願いしますエリシア」


 アリアスは笑顔で手を出す。


「こちらこそよろしくお願いします。アリアス」


 エリシアも笑顔で軽く手を握り握手をする。






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作者「17話書いたぞ!!」


アリアス「お疲れ様です」


作者「さあてとFFTCG調整するぞ」


アリアス「あのーかきだめしないと駄目ですよ」


作者「いやだ!FFTCGシングルカード届いたからデッキ組みたいのよ」


エリシア「休みの日にやらんかい!」


 


 もし良かったらこちらも読んでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。


「感情を失った僕は《厄災、破滅、絶望の女神》と一緒に住むことになりました」リンク↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330659877612214



 

 



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