第7話 女神の戸惑い①

???side


 少年は一回目の死から目を覚まし、自身の状況を確認する。


 少年はわからない様子ながら再びハンマーを持ち錆びた金属の塊を叩く。


 




 しばらく叩いている様子を見ていると金属の一部分が輝いたのを見て少年はやわらかな表情になる。


 少年のやわらかな表情を見て彼女も穏やかな表情になる。


「おや?」


 彼女は少年の様子を見ていると表情が険しくなる。


(刻印したことによって五感が回復したからな、恐らく空腹と乾きが出たのかな)


 彼女は少年が慌てた様子になるのを観察する。


(空腹と乾きは集中している時は、気にならないけど、集中力が切れると一気に来たようだな)


 少年は必死に飢えと乾きを満たす為に必死に探す。


(お、棚から何かを?)


 彼女は少年が持ってる物を確認すると実とビンに入った液体を手に取っていた。


「あれは?まずいんじゃないか」


 彼女は思わず声を出した後、少年は実を食べる。


「……」


 彼女は少年の様子を見ると口から血を吐き苦しみ始める。


「やはり、そうなったか」


 少年の苦しんでる姿を観察する。


(少年が食べたのは時流じりゅうの実、食べたら若返り寿命が伸びる実という話らしいがどうやら嘘のようだな)


 少年が苦しみながら即座にビンに入った透明液体を飲む。


「……どうなるかな?」


 少年を様子を観察すると今度は目から血が出て倒れる。


(時流水じりゅうすいも細胞の老化を防ぎ寿命を伸ばす水みたいだが、これも嘘のようだな)


 少年が倒れて息を引き取る姿を見る。


(それにしても、時流の実も時流水もどこで聞いたかわからんな)


 彼女はどこで聞いたか思い出せずにいると少年は再び目を覚ます。


 二度目の死から目を覚まして状況を確認して、再びハンマーを持ち錆びた金属を叩く。


(今度は飢えと乾きに必死に耐えているな)


 少年が必死な姿を見る。






(……)


 永い時間、眺めていると飢えと乾きの限界が来て三度目の死を迎えて起き上がり、再び錆びた金属をハンマーで叩く。




 錆びた金属がビビ割れや輝く部分が増え始める。


(順調だがこのまま飢えと乾きに耐えながら何度も死に戻りでやるのかな)


 彼女は少年の様子を伺う。


(うん?)


 彼女はある違和感に気付く。


(叩いて落ちた金属粉が動いていないか?)


 少年の身体に付着し始める。


(神封石が生きている?)


 動いていることに彼女は疑問に思う。


(少年は動いていることに気付いていない?)


 金属粉が付着して体内に侵食しているように溶け込んでる。


(……確証はないが削れた金属粉が空気に触れた瞬間に生命を持つのかも知れない)

 

 彼女は考えながら少年の様子を見ていると痛々しい表情を見せる。


(少年は気付いて、何とかしようとしているが手遅れだろうな)


 少年は驚いた時に金属粉を吸い込んでしまい苦しみ出す。


(このまま、四度目の死を迎えるのかな)


 彼女は少年の苦しむ姿を観察する。





(おかしい?)


 しばらく少年は苦しむだけで命が尽きる感じがしなかった。


(この金属粉は死に戻ることを知ってるのか?)


 少年の様子を観察すると何かに反応して苦しみだした。


(金属粉知性を持っているのか)


少年は必死に抵抗をしている。


(……このままだと乗っ取られるかも知れない)


 彼女は少年の精神が壊れそうになっているのを感じた。


(死に戻りが出来ないのであれば刻印を解除するしかないな)


 少年の様子を伺う。


(おや?)


 勢い良く棚に転がり何かを掴む


(時流の実と時流水?まさか?)


 少年は時流の実を食べ時流水を飲みこみ口から血を吐き苦しみ倒れた。


(まさか、自ら死ぬ選択をとったか)


 少年が死に戻るのを確認する。






(あれ?起き上がらない?)


 しばらく待つが少年は起き上がらない。


(何だ?)


 彼女は少年の違和感を感じた。


 


 



 そして、少年は目を覚ます。


 




 

 同時に少年の身体が変化し始める。



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作者「??」


 作者は何故か張り付けにされていた。


???「さあて、作者次回どうなるかわかってるかな」


作者「あれ?この下り続くの」


???「時間ないからここで区切ってやる作者」


作者「明日更新したら俺やられるのかな?」


次回作者はどうなる?



 もし良かったらこちらの作品も読んでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。


「感情を失った僕は《厄災、破滅、絶望の女神》と一緒に住むことになりました」リンク↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330659877612214

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