第5話 蝕み
「……」
少年は錆びた金属の塊を叩き続けている。
「……!?」
また、空腹と乾きが襲ってくる。
「……」
少年は空腹と乾きをこらえようと作業に集中しようとする。
「……!?」
だが集中が途切れてしまい、力が思うように入らなくなる。
「……」
空腹と乾きに耐えきれなくなり身体が震えてけいれんし始める。
「……」
空腹と乾きで思考が回らずどうすれば良いかわからないまま必死に耐える。
「……」
どれぐらい時間がたったかわからないまま耐え続けた結果気付いたら飢えと乾きの限界を超えて餓死して命の時間が止まる。
そして、動き出す。
「……」
4度目の死から戻り錆びた金属を叩き始める。
「……」
錆びた金属の輝く部分が見えて来て亀裂が少し入りかかってきた。
「……」
少年は柔らかい表情を見せて飢えと乾きに耐えて必死に叩く。
「……?」
少年は突然錆びた金属を叩くのを止める。
「……」
少年は手足が痺れたような感覚の痛みに襲われる。
「……」
少年は恐る恐る手足を確認する。
「……!?」
手足を確認するとハンマーで叩いた錆びた金属片や粉が体内に付着していた。
「……!!」
少年は必死にとろうとするが体に付着していてとることが出来ない。
「……?!」
気付いたら錆びた金属から散った粉が霧上に散布されていた。
「……??」
驚いて呼吸をしてしまい体内に錆びた金属粉を吸い込む。
「あ、あ、あ、ああああ」
体中に激痛が走り床に転げ回る。
「#_:&/%&#"!##」
良くわからない声を出し耐える。
「#%/&:&%/#%#@:&!!」
悲痛の叫びをあげる。
「",@#%&%//&##|/.|/#%&&.」
少年は痛みに悶えながら5度目の死を確信した。
だが、死を訪れることなく、少年は生きていた。
「------------------」
少年は喉がかききれるぐらいに叫び続ける。
「……」
早く終わって欲しいと願っても体を蝕むだけであり死にたどり着く様子もない。
しばらくたっても蝕み続けて行くだけで少年は命を失う感じがしなかった。
「……?」
まるで、苦しんでいるのを楽しんでいるような感覚で蝕んでいる。
「……?」
この金属粉は生きてる?のかと疑問に思った。
「……!?」
考えに反応するように呼吸が息苦しくなる。
「……」
その通り正解だと言わんばかりに呼吸する箇所を金属粉に塞がれる。
「……!?がは、ごほ」
呼吸出来るようになり床に転がりこむ。
「……」
床を見ると金属片で文字が書かれている。
「……?」
読むと君の身体をいただくと書かれていた。
「……!!」
手足が思うように動かせなくなった。
「……」
身体が乗っ取られる感覚になる。
「……!!!」
床に転げ回り必死に抵抗する。
「……?」
(無駄だよ)と声が聞こえた。
「……」
(死ぬことの出来ない永遠の痛みを味わえばいい)
「……!!」
少年は棚に突然身体を体当たりをする。
(無駄だ、諦めろ。もう少しで貴様の自我は失わ!?)脳内に聞こえる声が止まる。
「……」
少年は棚から実とビンに入った液体を手に取っていた。
(や、やめ)脳内が止めるように少年の体内に命令を出すが少年はすぐに実を食べて飲み込み液体を飲み干す。
「……あ、がは、ごほ」
血を吐き、激痛が体内を襲う。
「……」
脳内から声は聞こえなくなった。
「……」
少年は体内はボロボロになる。
「……」
少年はやっと死ねると思い眠るように意識を失う。
そして少年は目を覚ます。
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作者「5話目終わった!」
???「お疲れ様、ところで作者」
作者「?」
???「いい加減ストック書け」
作者「え?」
???「作者よ5話目の予約時間を12/5、0:00に
すること前提でよ。書き終わるのが22:30とか絶対にいつかポシャルから余裕をもたんかい」
作者「デキタラガンバリヤス」
???(金属粉の生物体内入れれば真面目にやってくれるかな)
作者「……心の声聞こえている」
もし良かったらこちらの作品もお願いします。
「感情を失った僕は《厄災、破滅、絶望の女神》と一緒に住むことになりました」リンク↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330659877612214
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