天ノ血―傭兵サカイは依頼とともに永遠を生きる―

「血を流す覚悟があんたにはあるのかい」
血と引き換えに、天ノ人から依頼を受ける男がいた。彼の名はサカイ。

その世界には、地に住む「地ノ人」と天に住む「天ノ人」がいる。地ノ人と違い、天ノ人は老いることがなく不死に近い体を持つ。
故に、地ノ人は天ノ人の血を求める。その血を飲めば、地ノ人も不老不死に近い体になることができるからだ。
しかし、天ノ血を一口でも飲んだ地ノ人は必ず大きな代償を払うことになる。
それでも、つかの間の不死を求め、天ノ人を襲う地ノ人は後をたたず、二つの『人』の間には血を巡る隔たりが常に存在していた。

これはそんな世界で、サカイと彼が出会う天ノ人と地ノ人が織りなして紡いでいく物語。

2024/01/24、タイトルを『天ノ血―セレスティアル・ブラッド―』から今のタイトルに変更しました。