概要
剣でも魔法でもなく、人を斬るための「刀」。
魔王軍の侵食は進み、人類は「瀬戸際」にあった。
異世界に現れた「侍」は、魔王討伐を掲げる一行に加わる。
人類の切り札は後から来るはずの「勇者一行」。
自分を殺しの道具と蔑む侍は、『咎』を抱えた仲間と共に魔王討伐の旅に出る。
その一閃で道を切り開き、幾つもの戦場を越えていく。
旅の途中、村などでは“勇者”の武勇伝が語られ、人々はその名に希望を託す。
だが、主人公を含む一行は、それぞれに誰も語ろうとしない『咎』があった。
魔王討伐戦線の果てで、侍が「最後」に斬るものとは―――。
読んだあと、あなたは言いようのない感覚を覚える。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!音が鳴った時には、もう終わっている。——刀も、命も。
斬撃の描写が異常に上手い。
鞘鳴りの一音だけで殺しが完了する序章の設計が、この作品の格を決めています。普通、剣戟は斬った結果を書く。この作品は斬る前の音を書く。だから読者は、音が鳴った瞬間にもう死体を想像している。
主人公の造形が正しい。斬ることしかできないを自嘲でも誇りでもなく、ただの事実として差し出している。師匠の「抜くかどうかではない。どこで抜くか」が作品全体の背骨になっていて、狭間での戦闘がその回答になっている。教えが物語の中で実践として回収される構成が美しい。
死んだふりの話。小鳥が掌で冷たくなる記憶から、勇者ごっこに混ざれない子供時代、脈を数える癖へ。この流れだけで、治癒者…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読者に媚びない骨太を超える神太ダークファンタジー&極上のミステリー
この作品は、ライトノベルの皮を被った文芸作品であり、極めて質の高いミステリーです。
二周目を読んで、驚嘆しました。序盤から『すべてがクライマックスへ』繋がっています。
→核にあるのは勇者の不在を巡る儚い物語。
●死の質感
幕末の人斬りが異世界で振るうのは、華やかな魔法やスキルではないです。
彼がもたらすのは、抜刀術であり、鞘鳴りの『音』と共に訪れる、血なまぐさい“死”。
驚いたのは、普通ならば【必殺技】を使います。この作者は、それを安易に使いません。
断末魔を肺から漏れる空気の音と描写し、文字を通して、湿った傷口の熱さや、乾いた音が聞こえてきます。
●命を、指の隙間から零れ落ちる水と定…続きを読む - ★★★ Excellent!!!甘くないのに甘い大人の純愛ファンタジーそして、悲しいミステリー作品
【絡み合う三角関係】
ネタバレになるので詳しくは書きません。でも暗い作品なので、恋愛要素が甘く感じます。それも全く都合が良くなくて、号泣しちゃいました😿
キャラ達のその後が読みたいです。できたら…
【男同士の友情】
言葉は少ないのに、確かに通じてる男同士の友情。だからこそ最後は…。レオニスが王様の前に出るシーン。ここから涙が止まりませんでした😿
【悲しいミステリー】
正直、なんとなく予想はしてました。それでも、真相が重力みたいになってて最後まで読むと、全てが繋がってて…だからこそ逃れられなくて
…😿
【とにかくカッコイイ】
出だしから、息を飲む戦闘描写です⚔
主人公もかっこいいし、作者…続きを読む