10話 分魂、光堕ち

 そもそも、なぜこんなに強い狐様を主人公が倒せたのか。それは主人公は自身の魂をが分けていたからである。


 もともと、''魔法と恋''原作は不知火恋を中心とした五人の魔法少女の話である。

 主人公は作品の途中で自身の魂を他の魔法少女達に寄生させた。

 そして、魂に<再生>の魔法をかけたことにより同時に五人の魔法少女を殺さなければ主人公を倒せない状態にしたのである。


 しかし、なぜや自分の母親に魂を寄生させなかったのか。それは、魔法を使えるものにしか魂を寄生させられなかったからである。


 簡単に言うと、寄生した人に勝手に魔力を集めさせて再生の魔法を使うことによって魂は分裂しても大丈夫な状態なのだが、使えない人に寄生しても魔力を集めさせられないので再生の魔法を使えず寄生した魂は消滅するのである。


 これをファンは分魂と読んだ。


 これのなにが凶悪かって他の善意で活動していた魔法少女達を殺さなければならないのである。


 

 しかし、その魔法少女達が魔法を使えなくすれば彼女達は死ななくて済むんじゃないかと言うのが魔法少女光堕ち計画である。


「で、どうするのじゃ?」


 どうとは?


「どうやって、魔法を使えなくするのかと聞いているのじゃ。」


 そりゃあ、説得だよ。


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 不知火恋主人公以外の魔法少女達は皆仲が良く、本日もショッピングセンターでウィンドウショッピングをしていた。


 魔法少女の

 青担当、滝川渚たきがわなぎさ

 黄色担当、琥珀陽こはくはる

 緑担当、小林言葉こばやしことは

 白担当、真白雪ましろゆき

 

 これが彼女達の名前だ。ちなみに、不知火恋主人公は赤担当である。


 そんな彼女達と俺がすれ違う瞬間に


「15分後、ここのエントランスで固まっていてくれ。話がある」


 とだけ言った後すぐに姿を消した。俺は、恋が恋人自慢をするときに俺の写真を見せているのは知っていたのでできるだけ顔は隠しておきたかったからだ。


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 15分後に彼女達はエントランスで固まっていた。それに近寄り


<変位>


 を狐様にしてもらって例の社にまで跳んだ。


 「すまない、至急君たちに話さないといけないことがあってね。」


 混乱している彼女達を放置して自己紹介を始める。


「赤城渚。一応不知火恋の彼氏だった人間だよ。もっとも、今は彼女とは敵対関係にあるけどね。」


「「「「!?!?!?」」」」


「君たちは魔法とはいったいどんなものか知っているかい?」


 君たちには光堕ちしてもらうよ。


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