7話 魔法、権能、呪法
俺が転生してきた世界には二種類の奇跡がある。
一つ目は、魔法だ。魔法少女はこれを使う。世界の誰かの幸せを代償に奇跡を行使する。
二つ目は呪法だ。呪法は魂を代償に奇跡を行使する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5話でも話したが、キリスト教ではヤハウェ以外の神を全員悪魔としてとらえている。しかし、実際はヤハウェ以外の神のことを悪魔と呼んでいるだけなのである。そのため、彼らは、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は、目の前の
名前はなく、年齢も本人が数えるのを辞めたため分からない。アニメホームページでもunknown 表記だった彼女について唯一分かるのは、彼女の扱う呪法とお稲荷が好きなことぐらいである。
「しかし、私の仲間だけではその厄災に対処できません。なので、あなた様の力を分けてほしい。」
彼女の呪法の一つに心のなかが読めるというものがある。彼女に一切の嘘は通じない。
「ふむ、嘘は言っておらぬな。じゃが、なぜ俺が力を貸さなければならないのじゃ?」
「先ほど申し上げたとおり、魔女が世界を滅ぼすからです。そして、完全に邪神を操れるようになった魔女にはあなたもなす術なく屠られるからです。」
「俺は強い。そこらの人の子に負けるとは思わんのじゃが、貴様の心を読むに本当なのじゃな。」
「えぇ、あなたの持つ11の呪法を持ってしても負けてしまうでしょう。」
「ならば、なぜ俺に頼るのじゃ?結局は俺もその魔女とやらに負けてしまうのではないか?」
「いえ、今の魔女はまだ完全には邪神を操れません。邪神を完全に操れるようになる前なら、あなたの敵ではないでしょう。」
「ふむ、お前は嘘を言っていないようじゃな。じゃか、断るよ。俺は隠居生活を満喫しておるんじゃ。お前らだけでどうにかせい。」
この狐、結構めんどくさい性格をしている。頼られたくはないが、自己顕示欲は人一倍あるのであ「俺は、お前の心が見えるのを忘れているのか?俺は面倒な性格をしていないのじゃ。」
「でも、嘘ではないでしょう。」
「……俺は、面倒くさくない。」
拗ねてしまった。まぁ、こんな性格で神同士の交友関係はないのだろう。お社を見れば分かるとおり、人間からももはや忘れられて今や天涯孤独ボッチ「おい!さすがに俺に失礼すぎるじゃろ!」
「寂しいでしょう?苦しいでしょう?最近ずっと一人だから一人でできることは思い付く限り全部やったのでしょう?今動けば、世界を救った神様になれますよ。」
「うっ」
「私もあなたに人生を捧げましょう。眷属になります。雑用にでも暇潰し相手でも、なんでもござれです!」
「掃除してくれるのじゃ??料理は?特に稲荷寿司の実力はどうなるじゃ?」
「全部やりましょう。稲荷寿司もプロほどとは行きませんがそこそこなら行けます。なので俺に、俺らに力を貸してはいただけませんか?」
「ふん、契約成立じゃな。今日から頼んだぞ。」
「…何からやれば?」
「まずは、ここの掃除じゃな。その後は稲荷寿司を作ってみろ。あとは、そうじゃな…」
この狐、ファンの間でチョロ狐と呼ばれるだけ「なにがチョロ狐じゃ。そもそも、俺を知っている奴が少ないのにファンなんているのじゃ?」
まず、この狐様にアニメについて話さないとな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆とフォローよろしくお願いします。
作者の励みになります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます