終話 ハッピーエンド?

 目を覚ますと側に湊の母が居た。


 「バカ!」


 そう言って抱きついてきた。彼女からすれば、自分の息子が彼女を庇って入院したかと思えばその息子が外でぶっ倒れてたんだもんな。


「ごめん」


 心から漏れ出た声だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その後、母と医者から死ぬほどキレられた。狐様はケラケラ笑うだけで助けてくれないし、マジ嫌な奴「おい」


 一人…いや、狐様を入れて二人か?になってから自分が初めて人を殺したことを考えた。現実味は帯びていなくて、俯瞰したところから見ているみたいだ。


「ははは」


 乾いた笑いが出た。人を一人殺したのに、欠片も罪悪感を持っていない自分にヘドが出る。心の中のどこかで「こいつらも所詮は自我もない操られた人形」とでも思って「ないぞ」


 狐様は真剣な顔でこっちを見て言った。


「そうやって悩んでいる時点でそんなこと思ってないに決まっておるじゃろ。」


 だけど「だけどもなにもないわ。」


「俺が認めよう。お前は罪悪感を持っている。そもそも、こんな環境が違う時点で現実味がないなは当然じゃろ。それに、」


 狐様が俺の目を見る


「そんなことを思ってたら、あのシチュで『ごめん』なんて言葉は出ないじゃろ。」


 それでも、俺は最善策を打てなかった。折角知識が、力があったのに。実際に翠は片眼を失った。他の神の剣ミカエルも一生治らないような傷を負った。


「それなら、俺に頼ればよいのじゃ。」


 え?


「忘れたか?俺には"変化"がある。人に眼を生やすことなぞ簡単に出きる。だから、」


 狐様は行きを吸い込むと


「もっと俺を頼れ、相棒」


 狐様の笑顔が一際眩しく見えた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆と♥️とフォローよろしくお願いいたします。

作者の励みになります。


切りもよいのでこれにて終わります。ありがとうございました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

鬱系魔法少女アニメで主人公に浮気される幼馴染み男子になった俺、正義の敵組織の幹部になる @hydrogen1102

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ