18話 精神誘導
俺は彩に精神誘導を行った。
「俺は君をスカウトしに来た。」
彩はひどく混乱しているようだ
「申し遅れた、俺の名前は赤城湊。こんな成りでも
「!?」
平然を装っているが動揺は隠せていない。
「君の願いのために、君は多くのひとを助けようとする。結果はどうであれ、だけどね。」
「なんで僕?僕は人を一杯殺した。」
「直接的には誰も殺していないだろ。それに、そこまで魔力を使っていない。殺せるのも精々人0.8人と言ったところ。」
彼女の心は悪に染まっておらず、人を一人も殺していない。
「神の奇跡を使って魔法少女による不幸を減らそうとする部隊がうちにはある。世界に不幸を振り向いたことを償いたいのなら我々に寝返ってくれ。」
彩は大分葛藤したような様子だったが
「ごめん、もう姉と約束しちゃったんだ。」
と断った。やはり、思考"誘導"は洗脳と違って確実性に欠けるな。
「姉はその約束を守ると思うのかい?」
「………」
彩の顔が歪む。妹として本当は裏切られることを分かっていたのだろう。
「そう。きっと姉は約束を守らない。」
「じゃあどうすればいいんだよ!」
彩も彩なりに葛藤していたのだろう。
「俺らの仲間になれ。」
「…でも「嫌なら、俺の精神誘導に抵抗しろ!」
彩が目を見開く。
「お前は自分が精神誘導をかけられているのが分かっているだろう。それが分かっていても解除しなかったのは、それを理由にして約束を破ろうとしていたからじゃないのか?」
「!」
図星を刺されて驚いているのだろう。
「さぁ、どうする!」
彩は悩みに悩んだ末に
「僕は"精神誘導"のせいで君の仲間になるように誘導されちゃったよ。」
と、言い訳のように言った。
「嘘は言っておらんようじゃな。」
彩に見えないようにしてもらった狐様にもお墨付きをもらった。
「これからよろしくね、神崎彩。」
「うん、よろしくね!えぇっと」
「赤城湊だよ。」
「湊君!」
それから、俺たちは情勢について話した。すると
「全く関係ないんだけど、湊君を何処かで見たことあるような気がするんだよな…」
と、彩が言ったので
「俺、恋の恋人だからかな?あいつ恋人自慢好きだし。」
「えっ!?」
彩ってリアクション芸人の素質あるよな
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