第13回 実践編【前編】キャラを作ろう

 今回から実践編ということで、実際に小説を書く準備をしてみようかなと思います。

 この実践編で生み出したキャラクターやプロットなどは自由に使っていただいて構いません。

 使っていただいた場合はパクリ疑惑防止のために、私(永久保)から借りた旨とこの創作論のリンクなど貼っていただくとわかりやすいかと。


 さて、私の場合、小説を書く場合はまずキャラから考えます。

 人によっては先に物語が出来ていてキャラをあとから作る場合もあるかもしれませんが、まあ人それぞれです。


 今回のキャラクターを作るにあたって、私が考えたのは「死神と座敷童子の女の子」です。

 物語の舞台はファンタジーでもいいかもな~と思いましたが、思い切って現代日本の学校とかにしましょうか。

 死神の女の子といえば、「死神系女子」とかいますよね? え? 聞いたことない? まあいいや。

 物語を作るには、キャラに対比を作るとお話を考えやすいです。

 人に死を運ぶ死神と、人に幸運をもたらす座敷童子。

 現代日本で同じクラスメイトにするとしたら、例えば「死神ちゃんは好きな漫画のキャラが死んだり、漫画自体が打ち切りになってしまう。対して座敷童子ちゃんは好きな漫画がすっごい大人気になっちゃうけど、彼女が飽きたら漫画が打ち切りになっちゃう」みたいな感じ。

 それで、死神ちゃんと座敷童子ちゃんはお友達だけど、そんな事情があるから死神ちゃんは密かに座敷童子ちゃんに嫉妬してる、とかどうですか? それだけで1本エピソード生まれちゃいますね。


 そろそろ「死神ちゃん」「座敷童子ちゃん」と呼ぶのもアレなので、プロフィールとか考えてみましょうか。

 プロフ作りにおいて、Nolaの登場人物欄の項目を参考にしてみます。


名前

別名・あだ名

役職

性別

年齢

誕生日

血液型

身長

体重

性格

個性

特技

能力・スキル

見た目

生い立ち

背景

その他


 無理して全部埋める必要はないですが、埋めれば埋めるほどそのキャラが立ちます。「キャラが勝手に動くんだ」とかできるわけですね。身長とか体重は私は基準がよくわからないので「身長:高め」「体重:平均より軽め」とかにしています。

 正直「特技」と「能力・スキル」ってどう違うねん……ってなるんですが、「特技」と「能力・スキル」に関してはその物語がスキルを使うようなもの(ファンタジーとか)なら「能力・スキル」を埋める、という形でいいかも。


 試しに死神ちゃんと座敷童子ちゃんの項目を埋めてみましょうか。


名前:三途川黄泉子(みとがわ よみこ)

別名・あだ名:死神ちゃん

役職:女子高生(高2)

性別:女性

年齢:17歳

誕生日:6月6日

血液型:A型

身長:平均よりやや高め

体重:軽い(骨が浮き出るくらい痩せている)

性格:おとなしい、ちょっと暗いと言われがち

個性:死神系女子。好きになった漫画のキャラが途中で死んだり、漫画そのものが打ち切りになってしまう

特技:料理上手。お弁当は毎朝自分で作っている。

能力・スキル:空欄(スキルとかが存在する世界観ではないため、省略しています)

見た目:パーカーのフードを深く被っており、死神っぽい出で立ち。目の下のクマが酷いので隠そうとしている。

生い立ち:両親は健在。一人っ子。友達はあまり多くない。なんとなく近寄りがたい雰囲気がある。

背景:現代日本のとある高校

その他:一人称「私」口調は自信なさげで少しどもりがち


名前:座敷わらべ(ざしき わらべ)

別名・あだ名:座敷童子ちゃん

役職:女子高生(高2)

性別:女性

年齢:17歳

誕生日:7月7日

血液型:O型

身長:低い

体重:軽い

性格:気まぐれ、飽きっぽい

個性:座敷童子系女子。好きになった漫画が大ヒットするが、飽きて読むのをやめると打ち切りになってしまう

特技:甘え上手。おねだりされると何故か断れない気持ちになる。

能力・スキル:空欄(スキルとかが存在する世界観ではないため、省略しています)

見た目:小さくて可愛らしい。パッツンおかっぱ頭。萌え袖。

生い立ち:両親と祖父母に可愛がられて育った。おばあちゃんっ子。家は日本家屋。親しみやすく、友達は多い方。

背景:現代日本のとある高校。

その他:一人称「うち」口調は「~だねぇ」


 誕生日とか血液型は正直適当です。作中で重要な役割を果たすなら書いておいたほうがいいですが、わからなかったら空欄にしておいて、物語が進んだ段階で少しずつ埋めていってもいいです。もちろん途中から修正してもOK。


 さて、キャラ設定は固まったので、次回からはプロットを練ってみましょう。

 実践編【後編】に続きます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る