第15回 # 小説の書き方

 Twitterで「#小説の書き方」というハッシュタグが流行っていたので、なにか参考になるものあるかなと覗いてみたら大喜利がほとんどでした。

 まあ小説の書き方なんて人それぞれなんでね、自分で試行錯誤して最適解を探すしかないですね。

 とりあえずここでは私のやり方を書きます。


1、テーマや書きたいものを考える

 まずここで何も思いつかねえよ、という方は「組み合わせ」を試してみるといいかもです。

 例えば、異世界転生×浮気・不倫×復讐譚……みたいな感じ。こないだ参加したコンテストのテーマがそんな感じだったんですけど。

 最近のカクヨムのコンテストは主催側がそういうテーマを決めてくれてるやつが多いので、そこから挑戦してみてもいいんじゃないかな?


2、物語の始まりと、決めになるセリフや画になるシーンを最初に考えておく

 こういうのってだいたいクライマックスですよね。

 物語の最初と最後を考えておいて、あとはそれを繋げるように間の話を埋めていく形式です。

 最初から素直にコツコツ考えていくと、高確率で途中から話が変わっていき、着地点が思ってたのと違ってしまったりします。

 それよりはスタート地点とゴール地点を決めて、そこから逆算していったほうが(私は)やりやすいです。

 まあ結局、途中でキャラが勝手に動き出しておかしな方向に向かいだしたりするんですが、そこは上手く誘導してゴールに近いところに着地させるか、キャラの動きのほうが面白いと思ったらゴールを変える柔軟性も必要です。

 あと、最後の決めセリフを考えておいて、そこに繋げるためにセリフまでの話を組み立てていく、という方法も有効です。

 そのセリフを言わせたいがための今までの物語、みたいな。全部が最後に集約する感じが収まりがいいです。


3、物語の全体の流れをメモしておく

 だいたいプロットみたいなもんです。

 でもそんなガチガチにしなくていい。私の場合カッチリ決めすぎると文字数が膨らまなかったりします。

 だいたい全体の流れが分かればいいです。その中で具体的に思いついてる所があれば書いてもいいですけど。

 このメモというのは話の内容を忘れないようにするためのものです。

 特に長編になると数ヶ月単位で書いていくものなのでメモしないと本当に忘れます。

 小説だけ書いて生きてるわけではないので、家事とか仕事とかに追われてるうちにすっぽり頭から抜けていきます。


4、本文を書く

 あとは毎日30分~1時間でいいので時間を確保して少しずつ書いていきます。

 行き詰まったら数日休んでもいいですが、書かないとどんどん記憶が薄れていくのであまりオススメはできません。

「この小説を書きたい!」という情熱は、悲しいことに時間が経つごとに忘れていくのが人間という生き物です。

 鉄は熱いうちに打て。パッションの赴くまま、熱を失う前に書きましょう。


5、本編を書いている途中で他のエピソードが浮かんだらその都度メモしておく

 これも忘れないためです。

 長編で何万文字も書くとなるとやはりサブエピソードは多少必要かと思います。


6、本文を書き終わったら完成

 めでたい。

 読み返し・推敲も忘れないように。


 こんな感じかな……?

 自分のやり方って改めて思い出さないとわからないものですね。だいたい無意識で生きているので。

 最初に言った通り、小説の書き方なんて人それぞれです。私のやり方が合う人も合わない人もいるでしょう。

 参考になりそうなとこだけ真似して、あとは自己流でやっていくしかないと思います。

 この記事を読んでくださった方はおそらく小説を書きたい方だと思いますが、それぞれの方法でお互い楽しくがんばりましょう。

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