第17回 創作においては常識を捨てることも必要かもしれないという話。
自分で小説を書いていて、なかなか殻を破れない感覚があります。
例えば、悪役に悪事をさせるときに、「こんなことしていいのかな……さすがにこれは公序良俗に反するのでは……」と心のブレーキがかかってしまい、思わず生ぬるい悪事をさせて中途半端な小悪党にしてしまったり。
あるいは主人公が悪役である夫の浮気を暴くために、夫のスマホを見なければならないとしましょう。
「人のスマホを勝手に見るのはプライバシーの侵害だし、そんなことをしていいのか……?」
そう思って、悪役を成敗する手が緩んでしまったり。
結論を言うと、創作の世界で常識を守ろうとするとつまらない作品になりがちです。
創作の世界だからこそ現実では出来ないこと・してはいけないことが何でもできる。
でも、例えばそういう杓子定規で融通が利かない真面目キャラを出して「こんなことをして許されると思っているのか!?」などと講釈を垂れて主人公を葛藤させる、そういうのはありだと思います。主人公が葛藤の末に自分なりの答えを出すのも物語の要素たりえるでしょう。
常識を知っているうえで常識を破る、そういった型破りな作品はやっぱり面白いものが多いし、自分では考えもしなかった破天荒で自由な発想を見るとワクワクします。「常識を知っているうえで」なので、常識破りと非常識とはまた違うものです。
私も破りたいなあ、常識。
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