第10回 目標を設定し、進路を定める

 カクヨムで小説を投稿している方々も、その目的は様々です。

 ひたむきに小説家デビュー、書籍化デビューを目指している方もいれば、草野球的に趣味として小説執筆を楽しんでいる方もいますし、中にはエッセイという名の日記やブログ的なものを書く場所として使っている方もいます。


 今回は、小説を書く上での目標の設定と、進路を定めることについてお話しようと思います。


 皆さんは、何のために小説を投稿しているのでしょう?

 上記のとおり、投稿する理由は人によって違います。

 積極的に小説をコンテストに出している方の多くは小説家デビュー、書籍化デビューを狙っているのでしょう(多くは、と書いたのは祭りに参加する気分でなんとなく応募する方もいるからです)。

 ただ、書籍化デビュー、小説家デビューというのはゴールではありませんよね。

 書籍化したあと、小説家になったあとも道は続いていくのです。小説家になったのならその後も小説を書き続けなければならないし、書籍化だって一度自分の書いた文章が本になっただけで満足するわけではないと思います。

 その時になって考えるのが、「自分はどんな小説家になりたいか」「どんな本を書き続けたいか」ではないでしょうか。

「私は作家の○○先生みたいになりたい!」くらいの感じでいいと思います。

 目標と方向性さえ決めておけば、あとは目標に向かって進路を定めるだけです。

 たとえば小説の方向性。

「俺は主人公がチート級に強くて無双する小説を書き続けたいぜ!」流行りにも左右されそうですが、いいと思います。

 自分を知ってもらうにはブランディングが大切とよく聞きます。

 たとえば「ヤンデレ男が出てくるメリバ小説といえばあの人!」みたいなブランドイメージがつけば、それを求める読者が集まってくるわけです。

 そういったブランドイメージがついたなら、なるべくその方向性の小説を多く書けば一定の人気を得ることができるでしょう。

 私のように色んなジャンルを満遍なく書くようなタイプだとちょっと大変かもしれません。でも自分の好きなもの、書きたいものを書くのも大切だよね。


 自分語りになりますが、私は最近まで目標が定まっていませんでした。

 周りがやってるから自分も書籍化デビュー目指そうと思ってなんとなくコンテストに参加していたのです。

 でも、そのうち自分がやりたいことは書籍化のさらに先、アニメ化やコミカライズだと気づきました。

 自分の書いた文章が漫画やアニメになったら面白そうじゃないですか。考えただけでワクワクします。

 ただ、そうなると書籍化が遠回りに思えてきました。本になったからと言って必ずしも漫画化・アニメ化するわけではないからです。

 それならと、つい先日、漫画の原作・脚本に応募してきました。直接原作や脚本を作った方が早いと思ったからです。

 いつになるか分かりませんが、いつか自分の名前がクレジットに書かれた漫画がこの世に生まれるのを楽しみに頑張っていこうと気を引き締めております。

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