第3話お弁当
俺の名前は小湊真二冴えない高校2年生だ。 今のは俺少しピンチだ、何せ弁当を家に忘れたのだ。
じゃあお前何か買えば良いだろうと思うだろうが、何と財布までないのだ、正しく踏んだり蹴ったり。
( 小湊君どうした暗い顔して)
クラス委員長の飯田 咲が話しかけて来た。
(あ 委員長昼飯を忘れて、その良ければ)
(あいにく私お弁当で、お金も持って無いんだよな〜)
(彼女さんに頼んでみたら〜)
(だから委員長由衣は)
(分かってるて)
一体委員長は何を分かったと言うのだろうかいやなにも分かって無いだろう。
しかしこちらも、何振り構っては入らない。何せ午後の授業は体育だ、空腹状態では死んでしまう。ここは駄目で元々由衣に頼むしかない。
隣のクラスに行き、由衣を探して居ると居た窓際の席に頬杖を付く由衣の姿がこっちが、声をかけるよりも先に由衣の方が気づき声をかけて来た。
(何よ)
(イヤ~ハハハ)
(早く言ってくれるかしら、もうすぐ4時間目の授業何んだけど)
(その昼飯を忘れて来てしまいまして、後で返すので、昼飯代を貸していただけませんか)
(あいにく私も持ち合わせがないの)
(そうだよな)
(でも今日は偶然お父さんの弁当持って来ちゃたの)
(まじかよありがとう〜)
(ただし)
(何だよ)
(私と食べなさいよ)
(今なんて)
(だから私と食べなさいよ)
(何でだよそれ俺にとってデメリット無いじゃん)
( たまには人と食べ無いと、ボッチで死ぬわよ)
(ありがとう)
正しく、捨てる神あれば拾う神ありだ。
その上に学校で一番モテる幼なじみとのランチ付きときたそりゃもう気分はアニメの主人公だ。
そんな事を考えて居ると、気づけば昼休みだ由衣との待ち合わせの場所は屋上だ。
今日は晴れているから、さぞかし景色も綺麗だろう。屋上の扉を開けると一足先に由衣がいた。
(人に昼ごはん分けて貰ったのに、遅れて来るとはね)と言ってご自慢の髪をいていじっている、(すみませんでした)
本当にこれでは、幼なじみと言うよりは、女王様と家来だ。しかし今日はその女王様から施しを受けているので我慢だ。
(分かれば良いの)
(由衣本当助かった)
由衣に再度お礼を言って隣に座る。弁当を開けると流石にお父さんの弁当と言うだけあって、ガッツリしている。唐揚げや卵焼きアスパラのベイコンまきに白米に梅干しが乗っかている。
(美味しそうだな)
(美味しと思うわよ)
(食べましょう)
(いただきます)と挨拶をして食べ始めた。
(お口に合うかしら)
(美味しです)
(それは良かった)
(しかしたまには誰かと食べるのも悪く無いな)
(あらボッチにもまだ人らしい感情があったのね)
(由衣さん流石に傷つきますよ)
(あらごめんなさい)
本当に由衣は情け容赦が無い。しばらくしてお互い弁当を食べ終わた。
(ごちそうさまでした)
( お粗末様でした)
(由衣本当にありがとう助かたわ)
( それは良かった)
そして屋上から自分たちの教室に帰る廊下で、由衣がボソッと言ってきた。
(ねぇ真二花火大会)
(うん花火大会がどうした)
(久しぶり私と行かない)
(はーあ)
思いもよらない由衣の発言に思わず、大き声が出てしまた。この前花火大会のポスターを見たときは、ボッチの生態調査とか言って来たのに。
(由衣何かの間違いだよな)
( 間違いじゃないわどうせ夏休み暇でしょ)
どう言う事だろか、こいつを花火大会に誘うやつら何て学校中にいっぱい居て、学校のアイドルだ。
そんなアイドルに選ばれたのは俺だ、確か最後に花火大会に行ったのも由衣とだった。確か小学生の頃だ、果たして本当に俺で良いのか。
(なぁ由衣本当に俺で良いのか)
(そお言っているじゃない)
(俺で良ければ)
(そう ありがとう)
(なぁ由衣何で俺なんだ?)
(あら 理由何て特に無いわ、ただどうせ暇そうだからよ)
と言う由衣の顔は少し笑わっているようだった。(はーあ)
まぁ少しでもアニメ的な、展開を期待した俺が馬鹿だった。まあ由衣らしくて助かった。
(それじゃ)
(おう)
と話して自分の教室に帰ると
(よお小湊)
今俺に話しかけてきたこいつは古賀唯斗
俺とは正反対で、スポーツ万能で性格まで良い。非の打ち所がない完璧超人だ。
(で何だよ古賀)
(おまえあの腰越由衣と、どうゆう関係だよ)
(まさか付きあってる)
(いやいやただの幼なじみの腐れ縁だ)
(腐れ縁ねぇ)
(そうだよ腐れ縁だ)
(めちゃくちゃ仲良さげだったぞ)と古賀が笑わいながら話してくる。
(腐れ縁なら俺に腰越さん紹介してよ)
(まぁお前なら、由衣を幸せに出来るかもな)
(何だよ、真面目、俺彼女居るわ)
何でこんな事を言っているのか良く分からない一体どこから目線だろか。
(でも俺から言わせれば、おまえが一番お似合いだと思うぞ)
(いやそんな事ねぇよただの幼なじみだから)
(何だよお前自慢かよ)
(羨ましだろ幼なじみの特権だ)
(まじ幼なじみ羨ましい)
(古賀お前は黙っててもモテるんだから)
(そんな事ねえよ)
(そんな事あるだろ)
そんな会話をして居ると、気づけば昼休みが終わっていた。その後はお弁当の力もあり無事に、午後の授業を乗り越え、ホームルームも終わろとしていた。由衣が間違て弁当を持って来て無ければ死んでいた。正しく由衣様々だ。(さーて帰るか)
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