第13話海の見える電車

今日は日曜日、何時もなら、昼まで優雅に寝ているはずだが。

(真二兄ー)


(うっぷー)


(恋ちゃん)

今上に乗って入る彼女は、石上恋、俺の母の妹の娘、俺から見ると従兄弟である、そして、何故かめちゃくちゃ俺に懐いている。

(恋ちゃん、重い)


(うあー女子に重いて、最低)


(ごめんねでも、恋ちゃんもう中学生何だから)

(ま、しょうがないなー


そう言うと、恋はしぶしぶ、降りた。

(真二兄ちゃん、今日の予定は?)


(何も無いよ)


(なら、私に)


(却下)


(えー何で、まだ何も言って無いよ~)

以下にも、不満と言う顔して、こちらを見てくる。

(どうせ、色々つきあわせるん、でしょ)

(面倒くさい)


(お願いしますよ〜真二兄ちゃん)

(嫌だ)

(お願い、お願い)

(はぁ、しょうがないな)


(良いの!)


(しょうがねえな)


(やったあー)

正直、面倒くさいが、良いと言うまで、言われそうだし、まあこんなに、喜んでくれるなら、たまには良いいか。

(取りあえず、準備するから、ちょっと待ってね)

彼女に、そう言い聞かせて、取りあえず、下で朝食を、食べることした。

下に降りても、恋は腕に、くっついたままだたった。

(おはよう、あら)

(ずいぶん、仲良しねー)

母がそう言ってっきた。

(はいはい)

もぉ、否定するのも疲れる。

(恋ちゃん、離れて)


(えー)


(飯食べれないから)


(ちぇー)

由衣は少し、不満そうに離れた。

しばらくして、朝食が出て来た。

(いたただきます)

恋に見つめられながら、朝食を食べ終た。

(真二兄ちゃん、早く)


(急かすなよ)


急かしてくる、由衣をなだめながら、洗面台で、顔を洗い、髪を整えた。

(真二兄ちゃん、終わた!)


(はいはい、終わりました)


(やったあー、行こうよ)


(はいはい)

喜ぶ恋を、なだめながら、外に出た。

(で恋ちゃん、どこ行きたいの?)


(買い物?)


(違いますー、本当にお兄ちゃんは分かって無いな)

何とも頭にくる、言い方だ、従兄弟じゃ無ければ、もしかして手が出るかもしれない。

(じゃどこ行きたいの?)


(海の見える電車)


(ああーあそこね)

恋が言っている、海の見える電車とは、俺の高校の最寄り駅から、出ている有名な鉄道だ。

(どうして、また?)

あそこの路線は、観光客や、カップル何かが多い、しかも今日は休日だから、なお客が多いはずだ。

(好きな、アニメの聖地があるから、行ってみたいなーて)

(あーあ)

確かに、この路線のいくつかの駅は、ドラマや、アニメのロケ地になって居ると、聞いた事がある。

(そうか)


(うん)

喜ぶ恋と、二人でまずは、俺の家の最寄り駅かから、5分くらい電車に揺られて、高校の最寄り駅につ いた。

(ほら、付いたよ)


(人いっぱい)


(そりゃそうだ)


(少し、歩くぞ)


(分かった)

今居る場所から、少し歩くと、商業施設の中に、目的の電車の改札がある。

(付いたぞ)


(すごい、ここも、出てきた!)


(そりゃ、良かった)


(ありがとう)


(おいおい、まだ乗ってないぞ笑)

嬉しそうに、喜ぶ恋を見て居ると、連れて来たかいが、あったと言う物だ。

(ほら、行くぞ)


(あ、うん)

まだ、乗ってすら無いのに、目的の駅に付いたら、どうなるんだろう、などと考えて、居ると、レトロな見た目の電車が来た。

(恋ちゃん、来たな)


(うん)

見た感じ、恋は緊張して居るようだ。

客の降りるのを待って、緊張して居る恋と乗り込んで、しばらくするとモータの音とともに、電車が走り始めた。

(兄ちゃん、走った)

(当たり前だろ(笑))

電車の車内は混んで居たが、何とか恋を座らせて、自分は恋の前に立った。

電車は、狭い線路を走り、大体20分くらいで、最初の目的の駅に付いた。

この駅は、目の前に海が見える、この鉄道の目玉スポットの一つだ。

(付いたな~)


(兄ちゃん、すごい)


(そうだな、奇麗だな)


(うん)

元気に返事をすると、恋は写真を撮ったり、景色を目に焼き付けて、居るようだった。

しばらくすると、恋が写真を撮り終わって戻って来た。

(もう、終わりか)


(うん、ありがとう)


(良かったな)


(うん)

そんな、会話をして居ると、電車が来た。

次の目的地の駅はこの駅の、隣のえきで、駅の周りだけじゃ無く、近くの砂浜も聖地らしい。

電車に揺られる事、5分くらいで、次の目的の駅に付いた。

( 付いたな~)


(うん、ここ一番来たかった)


(そりゃ、良かった)

喜ぶ恋といしょに、まずは駅の周りの写真を撮って、砂浜に向かう事にした。

歩いて、2 3分くらいで、砂浜に付いた。

(うあーすごいー)


(良かったな)

恋は砂浜に降りて行き、写真を撮りはじめた、俺はそんな恋の様子を見ながら、近くの島を見ていた。

しばらく、黄昏れて居ると。

(おーい、兄ちゃん終わったよ)


(おう、そうか)


(真二兄ちゃん、黄昏れてた(笑))


(いや〜久しぶりに、来たもんで)

そんな、会話をしながら、近くの、コンビニで、おにぎりを買って、食べれながら駅に戻って電車を待った。

(真二兄ちゃん改めて、ありがとう)


(こちらこそ)

お互いに、お礼を言い合って居ると、電車が来た。

今回は、あんまり混んで無かったから、二人で座って、5分くらいで、恋は寝た。

電車に揺られて、20分くらいで、終点の駅に付いた。

(おーい付いたぞ)


(ふぇ)

恋は、ビックリした様だ。

その後は、寝ぼけて居る、恋を何とか、家の最寄り駅まで連れて来た時には、空はすっかり夕焼けに染まっていた。

後は、恋を家で待って居た叔母に渡した。

(ごめんね、真二君)


(いえいえ、こっちも楽しかったので)


(真二兄ちゃん、また連れててね)


(はいよ)

そうして、恋と叔母と別れて、長い今日の一日が終わって、ベットに寝ていると、電話が鳴った、相手は由衣だった。

(もしもし、真二今大丈夫?)


(大丈夫だけど、どうした)


(明日の、昼ご飯作って来て上げる)


(まじで、ありがとう)


(ふふふ)


心無しか、電話越しの由衣は、喜んで居るらしい。

(じゃあ、切るわね)


(はいよ)


(よっしーや)


これは、明日が楽しみだ。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る