俺は幼なじみツンデレを好きにはなれない

サブスクウサギ

エピソード0

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あーあ、お腹が痛い、頭が痛い。

俺の名前は小湊真二、絶賛不登校中の、中学二年生。

学校に行かないとと思えば、節々が痛くなる、助けて欲しい。

(真二)


(休む)

毎回家の、母親は大丈夫とは、聞いて来ない。

何故なら大丈夫じゃ無いから、それでも毎回聞いてくれて、何だか諦められて無いと言う、安心感が有る。

俺の一日は、何も無く、ほとんど家族にも顔見せない。

いそ...何でもない。

自分が情け無い。

怒りが湧いて来る。

疲れ...

気づけば、俺は夕方まで、寝ていた。

何時もの事だ、嫌になって来る。

(真二、真二)

一階で、母親が俺を呼んで居た。

(何母さん)


(由衣ちゃん、来てるよ)


(由衣?)

どうやら、幼なじみの腰越由衣が、来てるらしい、何の用事だろうか。

取りあえず、一階の玄関に降りて見た。

(はい)


(あら、ずいぶん、辛気くさいわね)


(はぁ、なんですか?)


(これ、プリント)


(ありがとうございます)


(それでは)

由衣に礼を言って、玄関の扉を閉めた。

(はぁ〜疲れた)


(母さん、これ)


(ありがとう)

母親にプリントを、渡して、また寝た。

次の日も、由衣が来て、こんな事を言て行った。

(明日から、一緒に行くわよ)

行きなりの事に、ビックリして、思はず聞き返した。

(はいー)


(聞こえなかったのじゃ)


(意味は、理解しました)


(じゃあ何よ?)


(でも、僕と行くと、イジメられるかもしれないですよ)

(そんなの、どうでもいい)


(行かないかも、しれない)


(来るまで、通う)


(はあー)


(話しは、それだけ)


(あっはい)


(じゃ、そう言う事だから)

そう言いうと、由衣は帰って行った。

(はあー疲れた)

また、俺は寝た、しかし朝になると。

(真二ー真二ー)


(うん〜)

珍しく母親が、早い時間に起こして来た。

(どうしたの)


(由衣ちゃん、来てるよ)


(由衣が)

ビックリした、まさか本当に来るとは、少し考えて。

(断て下さい)

母親に断る様に言って、また寝て居たが、直ぐに、起こされた。

(弟君)


(何だよ、姉ちゃん)

今俺を起こして居る、この人は、小湊有俺のただ一人の、姉だ。

(何ですか?)


(今、寝よう)

そんな、俺の話しをぶった切る様に、姉が話して来た。

(弟君、海の見える電車に乗ろう)


(はあー)

行きなり、この人は何を、言い出したんだろうか。

(姉ちゃん、学校は)


(サボる)


(駄目じゃん)


(何を言うか、弟君も休でるから、私もたまに休む)

(はあー)

こう言われては、何も言えない。

(目的地は)


(無い、全く無い)


(じゃ、何で行きたいんだよ)


(何となく)


(はあー)

そお言う、姉に呆れつつ、半ば強引に最寄り駅から、電車に乗せられて、海の見える電車の乗り換えの駅に、連れてこられた。

(弟君、付いたね)


(そうだな)


(ここ、姉ちゃんの高校の、最寄り駅)


(知ってる)


(海の見える電車の駅は)


(デパートの中)


(良く知ってるね)


(あたり前だろ)


(それも、そっか)


(じゃ行こうか)

そう言うと、姉はシャンシャンと歩き始めた。

(ちょと、待って)


(早くおいでよ)

ひどい姉だ、自分から誘っておいて、先に行くなんて、そんな事を考えながら、姉に付いて行くと、周りは人ばかり、具合が悪くなりそうにもなりながらも、何とかデパートの中の駅に付いた。

(大丈夫?)


(聞くくらいなら、先に行くなよ)


(ハハ、ごめんね)

姉は本当に明るい、そんな姉が凄く羨ましい。

その後姉と券売機で、乗り放題の切符を買って、レトロな雰囲気の、電車に乗り込んだ。

車内は空いていて、あたり前だそりゃ、平日の朝だから。

姉と隣に座って、付いた駅は海岸に近い駅だ。

(付いたねー)


(そうだな)


(少し、歩こうか)

そお言いって、姉は俺の隣を歩く。

こんな事、いつ振りだろうか。

(体調大丈夫)


(うん)

久しぶりに、外に出た。

潮風が凄く、心地よい。

(弟よ、私から一つ、アドバイス)


(何だよ?)

姉に聞き返す。

(由衣ちゃん、来たら自分で断りな)

姉は諭す様な、優しい口調で言って来た。

(確かに)


(そうだよ)

姉は悔しさを、声に出して言って来た。

(後一つ)


(何だよ)


(由衣ちゃん、大事にしないよ)


(困った時に助けて、くれる人を大事にしないよ)

(イジメ出て来る様な、クズの為に、助けてくれる人を、蔑ろにしたら行けばよ)

姉は悔しさをにじませながら、言って来た。

(そうだな)


(そうだよ)


(あ、休みたかったら、休んで、またいしょにサボロぜ)

(それは、いい)


(何だよ)


(姉ちゃん、ありがとう)


(何だよ、可愛弟だな、よし何か奢ってやる)

その後は姉の奢りで、ラーメンを食べて、帰りの電車じゃ、覚えて無いが、姉の肩に保たれて居たらしい。
















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