第17話 たまには男どうしで

今日は金曜日、皆それぞれに、帰ってからの予定を楽しそう話している。

(よう、真二)

こいつは古賀唯斗、俺とは正反対のただの良い奴、それで俺の数少ない、友人の一人だ。

(何だよ、古賀)


(何時も、早く帰るのに、どうしたかなて)


(もしかして、腰越さんと、別れたか)

古賀は嬉しそうに、聞いて来た。

(うんな分け無い、今日は用事で早退しただけ)


(何だよ)


(何だよて、何だよ)


(何だよは、何だよだ)

古賀は悔しい顔をして、言って来る。

(お前え、彼女居るから、良いだろ)


(その彼女と、別れたんだよ)

どうやら俺は、とんでもない、地雷を踏んでしまったらしい。

(何か、すみません)


(顔が謝って無い)

古賀が、俺の肩を小突いて来た。

(痛えよ)


(何だよ、リア充えの天誅だ)

どこかで聞いた、セリフを言いいながら、さらに小突いて来た。

(だから、痛えよ)


(今日はこのくらいで、勘弁してやる)

まるで、時代劇の悪役みたいなセリフを喋って来た。

(あーも、おい真二カラオケ行くぞ)

唐突に古賀が、吠えた。

(何だよ)


(どうも、こうもねえよ)


(でも、お前部活が)


(うるせーサボるんだよ)


(はーあー)

真面目な古賀が、ここまで言うのだ、よほど腹が立っているのだろう。

(良いから、行くぞ)


(おい古賀俺、金無ぞ)


(うるせー奢りだ)

大分ヤケクソだが、タダでカラオケが歌えるから、俺にとっては、特しか無い。

そんなヤケクソな、古賀といしょに、学校を出て付いたのは、駅前のカラオケ店だ。

店に入ると、古賀は手慣れた感じで、2時間のコースを選んで、部屋は2階にとうされた。

(よーし、歌うぞ)

古賀が、元気良く宣言をした。

(最初は、と )


(お前)


(何だよ)


(いや、ラブパレットの曲歌うんだな)


(当たり前だろ、宮ちい可愛よな)


(そうだよな)

まさか、リア充陽キャの古賀の口から、宮ちいの名前学校聞けるとは、思いもしなかった。

その後は、ひたすらお互いに、ラブパレットの曲を歌い続けて、時間が終わった。

(いや~真二ありがとうな)

何時もの、調子に戻った、古賀がお礼を言って来た。

(こちら、こそありがとう)


(どうってこと、ねえよ)


(なぁ真二、後一つ付き合ってくれ)


(何だよ)


(腹減ったから、ラーメン食べようぜ)


(あ、勿論俺の奢りだ)


(大丈夫かよ)

流石に心配になって、聞き返すと。

(大丈夫、大丈夫、今日は使わせてくれ)

とまだ、投げやりの状態の様だが、まあ今日くらいと、お言葉に甘える事にした。

その後、俺が大盛りチャーハン餃子にチャーシュートッピングのしたのは、言うまでもない。

























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る