第19話女難の厄払い
最近少し、運が悪い、いや凄く悪い。
(はあー)
(どうした、弟よ)
思はず出た独り言が、昨日帰って来た姉に聞かれた。
(いや~最近ついて、無くて)
(聞いたよ、昨日由衣ちゃん、怒らせたんだ)
(あれは...)
(流石、我が弟良くモテますな)
そう言う、姉は今だに独身だ、そんな姉の発言に、思はず笑てしまった。
(ハハ)
(なにが、面白い?)
(何でも、無いでござる)
(何によ、生粋になりおって)
姉が、飛かかって、くすぐって来た。
(やめてくれ)
(ちきしょう)
(やめろて笑)
(クソ、こうなれば)
姉が何かを、決心したように、声を出した。
(何だよ)
(今から、島の神社行くぞ)
(はーあ)
姉の言う、島の神社とは、この前恋と乗った、海の見える電車に乗って、20分くらいの島にある、神社の事で、しかも縁結びの神社だ。
(姉上)
(ハハハー罰だと、言っただろ)
(ぐぬぬ)
(まぁせいぜい、神様の気まぐれで、悪縁を切ってもらえる、事を願うんだな)
(はぁ)
(ハハハ、さぁ行くぞ)
NOと言う前に、姉は俺の手を引いていた。
こうなれば、神様の気まぐれで、悪縁を切って貰って、願わくば由衣の機嫌も直して、貰える様にと、思って最寄り駅から、電車に乗った。
そして、乗り換えをして、最寄りの駅から、10分くらい歩いて、到着した。
(弟よ、ついたな)
(そうですね〜)
(何だ弟、乗り気じゃ無いな)
(当たり前だろ)
(ハハハ)
(はぁ)
(さあ弟君、行こうか)
(はぁ)
この神社は、島のてっぺんにある、本殿に長い階段を使って行く、途中には色々な店があり、以外に飽きない。
そんな景色の変化を、楽しみながら、20分くらいで、本殿に付いた。
(姉ちゃん、早く)
(ちょま、弟君)
(姉ちゃんが、行きたいて、言い出しただろ)
(だって、久しぶ、きつ)
(ハハ)
息を切らして居る、姉を笑いながら、参拝の列に並んだ。
(姉ちゃん、何お願いすんの)
すると姉は、無言で5円玉を見せて来た、姉よ頑張れ。
そうこうして居ると、自分達に順番が回って来た。
しっかりと、手を合わせて、面倒くさい事が起こら無い様に、お願いをした。
(弟よ、おみくじを引こう)
姉に言われて、おみくじを引いた。
おみくじは、何と大吉だが内容が問題だ
これから、運命の出会いがあると言う。
頼むから、由衣以外は、ごめん被りたい。
ちなみに、姉は小吉で、出会いはまだ先だと言う、ドンマイ姉。
その日の夜は、姉のぐちに付き合はされたそうな。
そして、明日は由衣の誕生日、何とか由衣の怒りが、解けると良いな。
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