第45話温泉旅

今日は毎年恒例の温泉旅に出かけるので、その準備に追われて居る。

(お父さん)


(はいはい)

遅い父親に対して、母親が急かす様子を眺めて居ると。

(真二も、急いで)


(はい)

やはり突っ込まれて、しまった。

(ハハハ)

姉は笑って居た。

ドタバタしながらも、無事に準備が終わって、いざ出発だ。

最初は家の、最寄り駅から電車に乗って、高校の最寄り駅に向かった。

高校の最寄り駅に、付くとそこから更に在来線に乗り換えて、1時間弱目的地の温泉街の最寄り駅に付いた。

(付いたなー)

父親が座って、固まった体を伸ばす。


(そうね)

母親が相槌をうった。

その後駅の近くのバス停から、バスに乗り込んだ。

バスの中から外を、眺めると辺から、温泉の湯気が出て居て、改めてここが、温泉街何だなと、思った。

そうこうして居ると、バスは目的の旅館に到着した。

旅館の佇まいは、ザ旅館と言う様な感じだ。

(ごめんください)


(はい)

父親が声を出すと、奥から和服姿の女性が出て来た。

(すいません、予約していた小湊です)


(お待ちしてました)


(本日は当旅館を、ご利用ぐださいまして、ありがとうございます)

丁寧な挨拶に、俺も思わず頭が下がる。

これがジャパニーズおもてなしかと、勉強になる。

(どうぞ、お部屋に案内いたします)


(ありがとうございます)


(お荷物、お運びいたします)

和服の女性が、そう言うと中居さん達が、俺たちの、荷物を持ってくれた。

(どうぞ)


(ありがとうございます)

和服の女性が、2階の俺たちの部屋に案内をしてくれた。

(では、御ゆっくりとお過ごし下さい)


(ありがとうございます)


(取りあえず、真二風呂行くか)


(そうだな)

父親の言う通り、やはり温泉に来たらには、まずは温泉に浸かりたい。

(私達も、ねぇ母さん)


(そうね)

取りあえず家族全員で、風呂に行く事にした。

部屋から風呂までの、廊下を見ていると、やはりここが、歴史のある建物と言うのが、良く分かった。

温泉もめちゃくちゃ、気持ち良かったが、俺は長くは入れないので、先に上がって、部屋で、寝転で居た。

(ふぅ~)

畳がめちゃくちゃ、心地よい。

ぐうたら、ぐうたら、して居ると、姉と母親が帰って来た。

そこからは、夕食の時間まで、近くを姉と散策したり、何回か温泉に浸かりに行ったりした。

そして、午後6時、豪華な食事とお酒が、部屋にやって来た。

(カンパーイ)

父親の掛け声で、カンパーイをして各々食事に手を付け始めた。

姉と父親は、早速戦闘態勢、頼むから飲み過ぎるなよ、と言う意味の無い、願いをしながら、今は目の前の豪華な食事を楽しむ事にした。

外はだんだん、暗くなって来て、温泉街の明かりが、良く見え始めた。


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