夏休み編
第7話夏休み初まり
夏休み、それは全国の学生が待ちわびている日だ。この俺小湊 真二も、例にもれず、その学生の一人だ。
(良いかお前たち学生としての自覚を持ってだな)
担任の話も全然入って来ない、それだけ夏休みの魅力は凄まじいのだ。
そんな事を、考えていたら、いつの間に担任の話しが終わっていた。
(ふ〜ん)
(真二お前寝て無かった笑)
話しかけて来たのは、俺の数少ない友人の一人古賀 唯斗だ。
(夏休みだから少し浮いてた)
( そうか笑)
(古賀の予定は?)
(俺は部活かな)
(あ 後は花火行くな)
(女子と)
(そうだな笑)
(流石モテる、古賀君は違いますな)
(んな事ね~よ笑)
(そう言うお前は、腰越さんと、行かないのか)
( まぁ行くけど)
(何だよ)
と言うと、古賀が俺の肩を小突いて来た。
(イタタタ)
と少し、お上げさに痛がって見せた。
(何だよリア充に、天誅だ)
(ただのお情けだよ)
(お情け)
(腰越さんの、お情けて嫌味かこの)
そう言うと、古賀はさらに小突いて来た。
(やめてくれよ)
そんな、じゃれ合いもほどほどにしてそろそろ帰る事にした。
クラスを出て、一階の下駄箱に行くと、由衣がいた。
(すまん友達と話してたら遅れた)
(貴方にも、友達て居たのね)
(失礼な)
(あら ごめんなさい)
(ふふふ)
由衣は謝りながらも、嫌がるの顔見て少し嬉しそうだ。
(取りあえず帰るか)
(そうね)
そう言って、学校を出ることにした。
(やっと夏休みだな由衣さん)
(今年は花火大会にも行くしな)
(そうね)
(あ 花火大会に、行ったせいでて、言われても、宿題は、写させかいからかね)
(はい)
流石幼なじみ、全部お見とうしだ。
(分かればよろしい)
由衣は、俺に釘をさせて嬉しいのか、微笑んでいた。
まあ言われ無くても、何とか由衣に頼らずに、やるつもりだった。...やるつもり。
(あ そうだ)
(どうしたのよ)
(いやーな明日、野球見に、行くんだけどな)
(そうなの)
(俺見に行くと、負けるから、神社に戦勝祈願に行こうと思って)
(どれくらい負けてるの?)
(何と、20連敗)
(疫病神ね)
由衣は、少し引いた顔して、正論パンチを食らわせて来た。
(由衣さん辛らつ過ぎ)
(あら ごめんなさい)
(何せ今順位争いだからな)
(そうなのね〜)
(ねぇ私も明日野球見に、行って良い?)
(もう一回良いか)
以外な一言に、思わず聞き返した。
(だから明日一緒に、野球見に、行って良いかしら)
由衣が野球に興味があるのは、以外だったが、まあ断る理由も無いので、いしょに行く事にした。
(いしょに行こう)
(ありがとう)
(もちろん今からいしょに)
(勿論よ)
(そうか)
由衣から、元気のいい返事を貰った所で電車に乗って、隣町の有名な神社に向かう事にした。
(お前野球好きだっただな)
(そうね お父さんが見てるから)
(そっか)
そんな会話をして居ると、乗る電車が来た。
(乗るか)
(そうね)
電車で大体5分くらいで、神社がある隣町の駅に付いた。
(付いたな)
(そうね)
そして、駅から更にバスに乗って15分くらいで、目的の神社に付いた。
(付いたな)
(そうね)
この神社は、勝負事の神様の様なので、是非、俺の連敗を止めて頂き、チームの優勝を。そんな事を思って、参道を歩いて居ると、立派な鳥居が見えた、その先には本殿がある。
(いつ来ても立派だな)
(そうね)
そんな会話を終えて、階段を登りさっき下から、見て居た鳥居を潜ると、本殿が見えた。
(お参りするか)
(そうね)
そう言って、由衣と本殿の賽銭箱に、賽銭を入れて、お参りを済ませ本殿を後にした。
(今日は付き合ってくれて、ありがとうよ)
(どういたしまして)
(明日何か勝てる気がしたわ)
(それなら良かった)
(いや〜本当に由衣が、来てくれれば、百人力だな笑)
(そうかしら私以外に、幸無いわよ笑)
(そうか少なくとも俺は、由衣と居て幸せたぞ)
(バーカ)
(何で褒めてバカ何だよ)
(バカにバカ言って何にが悪いのよ)
(何だよ)
(ふふふ)
何と、理不尽なんだ、てゆーかこいつと居て、心の中で何回理不尽と叫んだだろうか。
(な~にぼーとしてんのよ)
(あ すまん明日の試合の事考えてたわ)
(そうなの)
(まぁそのくらい、あんたの気持ちが、あれば勝つんじゃ無い)
(えー)
由衣が、あの氷の擬人化、で有名なあの腰越由衣さんが、お褒めの言葉を下さったのだ。思わず、変な声が出た。
(何よ)
(いや〜あの腰越さんが、まさか俺の事を褒めてくれるとは)
(小湊君が私の事どお思ているから、よーく分かりました)
(いやその)
(知らない)
(ごめんなさい由衣さんー)
(フーン)
この後、町に帰って、クレープを食べさせるまで、一言も口を聞いてもらえなかったそうな。
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