第12話

テントから出た俺は従魔達の昼飯の準備を始めた、

水を出して、肉を湯煎するだけの簡単なお仕事である、

相変わらず肉を見て千切れんばかりに尻尾を振っている

うん可愛い💕


肉を湯煎して居るとジト~とした視線を向けて来る3人がいた


真「どうしたんですか?」


南「そのお肉って、もしかしなくても、リトルボアのお肉よね?朝もあげていたわよね?」


真「えぇそうですけど?」


南「何でそんなに一杯クーラーBOXに入っているのかしら?」


小「本当ですね?昨日どの位いリトルボアを狩ったんですか?」


田「確かに、この量からすると、100匹以上は狩ったって事だよね?」


真「そんなに狩って無いですよ、確か40位い…かな?」


南「何で40匹位いで、こんなにドロップするのよ!」


小「それに1日で40匹もリトルボアに遭遇するなんて、有り得ませんよ?」


田「僕たちが1日中森の中を歩き回っても、良い所10匹位いしか遭遇しないよ!

それで1~3個ドロップすれば良い所だよ!」


南「1日でそれも1人で、それだけの数がドロップするなら、超高級肉なんて言われないわ」


真「そんな事言われても、昨日は1時間に4~5匹には遭遇しましたよ?」


田「有り得ねぇ」

南「有り得ないわ」

小「有り得ませんね」


ジト~と胡乱げに見てくる3人


真「いやそんな事を言われても………事実……だし………」


尻窄みに声が小さく成る真依琉


南「とは言え現物が目の前に在るのだから事実なのでしょうね」


田「まぁそうだね、現物が目の前に在るんだよねぇ……」


小「在りますねぇ目の前に」


わふっ×4


真「今から冷ますから、もうちょっとだけ待っててね」


わふっ×4


真「あっそうだ!大事な事を聞いて無かった!この子達って、肉以外に何を食べるんでしょうか?」


田「さぁ?分からないなぁ」


南「分からないわ?」


小「分からないです?」


田「だってテイムされたのも初めてだからね!」


真「じゃあ他の従魔は何を食べてるんてすか?」


田「……来栖さん?従魔に何か食べさせてる?」


南「………いいえ何も………」


真「えっ?何もって?何も食べさせて無いんですか?」


田「従魔は必要な時に召還して、必要が無くなったら送還しているからねぇ………」


南「そうねぇ召還と送還の時に魔力をあげてる位い?」


田「あれは召還や送還の為の魔力で在って、従魔に与えてる訳じゃ無いと思うけど?」


小「あのぉ真依琉さんが普通にお水やお肉をあげてたから、何とも思わなかったのですけど、

そもそもモンスターって食事が必要なんですか?」


えぇぇぇっ俺がおかしいの?


田「僕も3年近くテイマーとして捜索者を遣ってるけど、従魔に水や食料を与える何て、聞いた事も無いよ?」


南「そもそもモンスターは生き物の定義にすら当てはまら無いのよね?」


田「そうだね、身体中を切り裂いても血の一滴すら出ないし、死んだら霧に成って消えるからね」


小「生き物で無いから、ペット不可のマンションやアパートでも従魔は許可が出るんです」


わふっ×4


真「あぁゴメン今あげるから、はいどうぞ」


4匹の前に肉を出してあげると、美味しそうに食べ始めた、


この子達が生き物じゃ無い?

どう見たってこの子達は生きてるし、知能や感情だってちゃんと在る、ステータスにもちゃんと好感度だって出ている、

好感度が在るって事は、仲間意識や愛情やそれに似た感情も在るって事だろ?テイムのスキルがあれば意志の疎通が出来るって言ってたじゃないか!

生き物じゃ無い物と意志の疎通何て出来ないだろ?

だからモンスターだって生き物だろ、違うのかな?

俺の考えが変なのか?


小「真依琉さん真依琉さん」


真「えっ?あっはい何ですか?小鳥さん」


小「何か急に黙りこんだから心配に成って………」


真「すみません、モンスターって何なんだろうって、考えてました」


小「そうなんですか?」


南「もうこの子達も食べ終わっし、そろそろ狩りに行かない?時間が無くなるわよ!」


田「そうだね、そろそろ行こうか」


真「はい!行きましょうか」


鍋やカセットコンロ等をテントにしまい、狩りの支度をし終えた、






セーフティーエリアを出て10分程

第一村人成らぬ第一リトルボアに遭遇


真「まずは俺からですね」

俺はそ~っと近付きメイスを

1振りそれだけでリトルボアは霧に成り消えて行った、

そしてボア肉をGETした


小南田「「「…………」」」

わふっ!×2

わふぅ~!?×2

真「ん?どうしたんですか?」


南「真依琉くん?今……なにをしたの?」


真「へっ?何をって、そ~っと近づいてメイスで殴っただけですけど?」


田「真依琉くんが突然消えた様に思えたんだけど?スキルを使ったのかい?」


真「スキルなんか使って無いですよ?戦闘系のスキルも強化系のスキルも持ってませんから!」


小「2~3歩位い歩いたらス~って消えて、真依琉さんが見えなく成りました!

気が付いたらリトルボアが霧に成ってました!」


真「そんなバカな!俺はただ見付からない様にそ~っと動いただけですよ?」


小「真依琉さんもう一度さっき見たいに、そぉぉっと動いて見て下さい」


真「……分かりました………」


田「消えた!」

南「消えたわ!」

小「消えました!」

わふっ×2

真「あのぉ」

田「うわっ」

小南「「きゃっ」」

キャイン×2

真「えっ?なにっなにっ?」


田「あぁぁびっくりしたぁ」

南「びっくりさせないでよ」

小「びっくりして心臓が止まるかと思いました」

クゥ~ン×2

わふぅ~?×2

真「…………」


田「本当に姿を消すスキルを使ったとかじゃ無いのかい?」


真「違いますよ!もうこう成ったら、ステータスオープン!

ほら見て下さい、何処にもそんなスキル載って無いですよっ」


田「レベル1?」


真「そこじゃ無いです、スキル欄を見て下さい」


田「あぁ悪い……(運が96?)」


南「……………無いわね(なに?この運の高さは?)」


小「………経験値増加?努力?強運?」


真「テイムも持って無いし、

姿を消すスキルも持ってません、此で信じて貰えました!」


小「あのぉ真依琉さんは必要経験値が千倍に成る、

デメリットスキルしか持って無かったのでは?」


南「ちょっと小鳥っ!貴女っ」


真「はぁぁ別に良いですよ、SNSで見たんですよね?」


小「あぅぅごめんなさい」


真「別に良いです気にしてませんから、それに本当の事だし」


南「でも何処にもそんなスキルは無かったわよ」


田「テイムと同じ様な複合型のスキルか…………」


真「そうです、獲得経験値が10倍に成って、必要経験値が1000倍に成り運が20上がるスキルです」


小「それって必要経験値が百倍って事ですか?」


真「そうですそれで合ってます」

ポフポフ×2

わふっ×2

真「ん?どうした?」

わふわふっわふぅ


真「???ゴメン何が言いたいのか分からないよ………」

わふっわふっわふぅ

わふっ×2

クゥ~ン

ポフポフ

小「どうしたのリンちゃん?」

クゥ~ンわふっわふぅ


小「………ステータス?」

わんっ

真「言ってる事が分かるんですか?」


南「テイムのスキルで従魔の言いたい事が何となく分かるのよ」


真「意志の疎通が出来るってやつですか、」


南「えぇそれよ」


小「ステータスを見るの?」

わんっ

真「俺もテイムのスキル欲しいなぁ」


小「ステータスオープン………何も変わって無いよ?」

クゥ~ン

ポフポフ

真「ん?なに?」


小「真依琉さんのステータスを見るの?」

クゥ~ンわんっ

小「オルトちゃんとフェンちゃんのステータスってこと?」

わんっわんっ

真「オルトとフェンのステータスを見れば良いのか?」

わんっ×4

俺はオルトのステータスを確認して見た


名前 オルト


種族 スモールレッサーコボルト


性別 雄


好感度 120%MAX


LV1→2


HP 20→30


MP 36→54


物理攻撃力 12→18


物理防御力 18→27


魔法攻撃力 26→39


魔法防御力 22→33


技量 12→18


敏捷 14→21


運 57 (38×1.5)


スキル


風爪刃


共有スキル

努力

強運


押手真依琉の従魔


真「はぁっ?」


小「オルトちゃんのステータスに何か在ったんですか?」


真「上がってる!レベルが上がってるんです!」

わふん!ドヤー

小南田「「「えぇぇぇっ」」」


真「スキルも覚えた見たいです」


小南田「「「えぇぇぇっ」」」



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