第19話 第一章完
緑「真依琉くん私のこと………キライ……です…か………?」
真「えぇっいやぁあのそのぉ、きっキライじゃ無いですけど、いっいきなり結婚なんて……」
榊「緑川くん其の位にしておきなさい、押手くんが困っているじゃないの」
緑「は~い…てへっ」
真「えっ……………」
榊「まぁ結婚はさておき、緑川くんを出向させて、クランを作ると言う手も在るわ、だけど最低でも後6人メンバーが必要ね、押手くん、誰か信用の置ける捜索者に、知り合いは居ないかしら?」
Zzzスピー
真「6人ですか?3人なら心当たりは在るんですけど……」
榊「ふむ3人か……」
真「あっ捜索者の資格は持っているんですけど、今は別の仕事をしている人なら2人居ます!幽霊部員見たいな、そんなのは駄目ですか?」
榊「捜索者協会としては、余り好ましくは無いわね、でも事務方としてなら、グレーだけど何とか成るわね」
真「じゃあ明日にでも連絡をしてみます」
榊「えぇ上手く行けば後1人ね」
真「後1人かぁ…あのぉ次の捜索者講習って、何時ですか?」
ZzzスピーZzz
緑「次の捜索者講習は17日後の金曜日と土曜日だけど?」
真「じゃあ受付の締め切りは明後日迄ですか?」
緑「そうね明後日の金曜日が締め切りです、でも何故です?」
真「いや友達に捜索者講習を受けて貰おうかと思って」
榊「うむ、其れでクランに所属して貰うと言う事ね」
緑「成る程そう言う事ですか」
榊「でも受講料を払える様な友達の?」
真「取り敢えず受講料は俺が出します、もし俺のスキルが考察どうりなら、直ぐにでも其の位稼げますし、この前の中級状態異常防止薬のお金も有りますから」
榊「ふぅ~分かったわ、此方も準備を進めておくわ、緑川くんも其のつもりでお願いね」
緑「はいっ」
真「この子達の登録に来たのに何か大変な事に成ったな……」
緑「あっそうだった!この子達の登録しなきゃ!ちょっと待ってて下さいね、直ぐにしますから」
そう言って部屋を出ていき、直ぐに手に何かを持って戻って来た、
緑「お待たせしました、此方がオルトちゃんとフェンちゃんの従魔タグに成ります」
真「このタグは身に付けて居た方が良いんですか?」
緑「そうですねぇオルトちゃんとフェンちゃんは、首輪と一緒に付けた方が良いかも知れませんね」
真「分かりました、数日中に買いに行ってきます」
榊「うむ今日はご苦労様、クラン設立の書類は此方で準備をして置くから、5日後に取りに来なさい、其の時にまた話をしましょう」
真「分かりました、今日は有り難うございました、じゃあ今日は此で失礼します、オルト、フェン起きて、帰るよ」
ふあぁ×2
榊「うむ気を付けて帰りなさい」
緑「真依琉くん、オルトちゃんフェンちゃん、またねぇ」
わふぅ×2
真「それじぁ失礼します」
こうして俺は協会を後にし家路についた
数十分後アパートに到着
此処が今日から二匹の家だぞ、余り騒ぐなよ
わふっ×2
さてと、取り敢えずは先に宗二に連絡した方が良いか、
俺は宗二に連絡を取り明日、近くのファミレスで会う約束をした
後は田中さん達か…田中さんはまだ運転中かな?
俺は南さんに携帯で連絡を取った、
田中さん達は夕食を食べていたらしく、食事が終わったら、連絡を来れる事に成った
其から5分程して、南さんから電話が掛かってきた
真「先程は、すみません食事中に電話をしちゃって、先にLEINEでもすれば良かったですね!」
南「いいえ、謝る事じゃ無いし問題ないわ」
真「そう言って貰えると助かります」
そして俺の考察と先程の榊原本部長との話し、クラン設立に至った経緯を話した、
南「成る程ね、もし、其の考察が当たっていたら、世界中が真依琉を巡って戦争に成り兼ねないわね」
真「あはは…榊原本部長も似た様な事を言ってました」
田「真依琉くん、クラン設立のメンバーは僕達で本当に良いのかい?」
真「勿論ですよ!俺はデメリットスキルのせいで、レベルも上がらず何処のパーティーにも入れなかったし、仲の良い捜索者も居なかったですからね!田中さん達と出会えて良かったです」
田「そう言って貰えるのは、嬉しい限りだよ、此からは、クランメンバー、パーティーメンバーとして、宜しくね」
真「はいっ此方こそ宜しくお願いします」
南「話しは決まりね!じゃあ5日後の月曜日に藤沢支部に行くわ、時間は何時かしら?」
真「えぇっとぉそうですねぇ時間は10時で良いですか?」
南「分かったわ10時ね」
小「真依琉さん、真依琉さんとパーティーを組めるなんて夢みたいです!凄く嬉しいですっ!」
真「あはは…そんなに喜んで貰えるとは…でも、ダンジョンに行けるのは、土日祝日くらいですよ?」
小「それでもですっ!」
真「そう言えばぁ小鳥さんって、半年も森林ダンジョンに通ってたんですよね?大学の単位とかって、大丈夫何ですか?」
南「まぁ真依琉くんが心配するのも分かるわ、でも、安心して、この子、進級の単位どころか、卒業論文を提出すれば来年にでも卒業出来る単位を取ってるから」
真「ふぇ?なっ何ですそれ?」
小「(*´σー`)エヘヘこう見えても頭良いんですよ!私!」
南「そうね小鳥はこう見えてもIQ200越えの天才なのよ」
真「えぇぇぇっ‼️にっ200……すっ凄い」
小「(( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ照れちゃいます、でも、此は完全記憶と演算スキルのおかげ何です、」
真「完全記憶と演算スキル?なんか凄そうなスキルですね!」
小「完全記憶は生まれつき何です、物心ついた時から」
南「小鳥、電話でのおしゃべりは其の位にしておきなさい、おしゃべりは今度会った時にすれば良いわ」
小「はぁい……」
真「…其じゃあ月曜日の10時に藤沢支部で」
南「えぇ10時に藤沢支部で、じゃあ…」
小「真依琉さん、おやすみなさい」
南「まだ私が喋ってるのに……まったく」
真「あはは南さん田中さん小鳥さん、おやすみなさい、其じゃあ失礼します」
わふっ×2ポフポフ×2
ん?どうした?
わふっ×2はっはっはっ×2
あぁお肉か!
わふっ×2
今用意するから待っててな
俺はクーラーボックスから2匹分のお肉を取り出し、鍋に水を入れてお湯を沸かす………
今の時刻は20時40分か大分遅いけど、お腹空いたし、俺も何か食べようかな?
えぇっとマジックバッグに残ってるのは………
おにぎり2個に菓子パンと惣菜パンにカップ麺かぁ
……俺もお肉……食べて見ようかな……ゴクリ……
でも普段はまともに料理はした事無いから、調味料なんか、砂糖、塩、胡椒、醤油、マヨネーズしか無い
せめて焼肉のタレや生姜焼のタレ位買って置くか……どうせBBQするんだし、焼き肉のタレは必要だよな…………
まぁ今日は塩コショウして、最後に醤油をかければ良いか?
その前に塩コショウって、どのくらい振り掛ければ良いんだ?
はぁぁぁこんな事なら料理を習っておくべきだったぁっぐぬぬぬ……
今度大家さんに教えて貰おうかな……
仕方がない今日は湯煎して醤油に付けて食べるか
俺はお肉を1枚と2枚に分けてビニールに入れ、
丁度お湯が沸いたので鍋に入れ、6分程湯煎をして
2匹の分を先に取り出し少し冷ます、
其を見た2匹は尻尾をブンブンと振っている、
ハッハッハッ×2
もう少し待っててな
わふっ×2ハッハッハッハ
4分程待ち丁度良い感じに冷めたので、自分の分も鍋から取り出す、
ドロップ品のお肉には病原菌も寄生虫も居ないから、生でも食べられるって言うし、大丈夫だろ!
俺は2匹お肉を箸でビニールから取り出しお皿に乗せ、自分の分は箸でまな板乗せ、食べやすいように切る、うん、ちゃんと火は通ってる……?
でもなんだ?2匹の分は柔らかいのに、俺の方は何か固い様な……
例えるなら2匹の方は絹ごし豆腐で、俺の方は木綿豆腐、ハンバーグとステーキくらいの差がある様な……火を通し過ぎたのか?
まぁ良い取り敢えず実食だ!
俺は気を取り直して、テーブルにお皿を運ぶ、
2匹の分はテーブルの下に置いてあげる、
じゃあ食べますか!いただきます
わふっ×2
俺はお肉を1切れ醤油にちょっと付けて口に入れた!!!
なんだっ何だこれ!!!美味い!!!うますぎるぅぅぅ!!!う・ま・い・ぞぉぉぉぉっ
おっとっ思わず叫んじまった!口と目からビームが出るかと思ったぜ!!!なんて美味さだ!
いやもぉこれは美味いじゃあ無く旨いだっ!!!
これだけの旨さだ、この2匹が一心不乱に食べるのも良く分かる
この味を知ってるこの2匹は、他の物を食べてくれるかな…………ドッグフードじゃあ見向きもしないかも……ヤバイ……
食事を終え片付けを済ませ、お肉の余韻に浸りながら明日に備えて寝ることにした
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