第二章 第一話
翌朝俺は2匹を連れて大家さんの部屋を訪れた、理由は勿論この2匹の説明と、宗二と会っている間2匹の事を預かって貰えないか、お願いするためだ
う~ん何か妙に緊張するなぁ、お弁当箱を返す時は緊張なんかしないのになぁ
俺は緊張しながらインターホンのボタンを押した
ピンポーン
「はぁい?どちら様ですかぁ?」
真「お早うございます、押手です」
大「あら、真依琉くん?ちょっと待ってて今開けるから」
大「真依琉くんお待たせぇ、今日はこんなに早くにどうかしたのかしっ‼️……きゃーッかっ
真「ちっちょっと、大家さん?」
紗「なぁにぃママ~?」
奏「お母さん何かあったのっ?」
ドタドタっと走って来る二人
大「みてみてみてっ真依琉くんが、こんなに可愛い子犬を連れてきたのよ!」
紗「わぁトイプードルだぁ2匹もいるぅ」
奏「うっわっ!ちっちゃっ可愛いぃ」
大「真依琉くん真依琉くんこの子達、どうしたの?飼うのっ飼うのよねっ!その為に連れて来たのよねっ!ねっ?ねっ?そうよねっ?」
奏「ちょっとお母さん落ち着いてよっ!でっ?どうなの真依琉?」
真「えっあっあぁはいっ、飼うために挨拶に来ました」
大「きゃーっ今の聞いたっ!やっぱり飼うんだって❤️きゃーどうしましょっ、こんな可愛い家族が増えたわ」
奏「お母さん落ち着いてっ!」
紗「真依琉お兄ちゃん、その子達さわってもいい?」
真「紗奈ちゃん優しく撫でてあげてね、こっちの子が雄のオルトでぇ、こっちの子が雌のフェンだよ」
わふっ×2
紗「わぁぁもふもふだぁぁ」
奏「ねぇ私も良い?」
真「奏ちゃんも撫でてあげて」
大「私もっ私も撫でたいわっ」
真「あはは大家さんが1番テンションが上がってますねw」
大「もぉこんなに可愛い子見たらテンションだって上がるわよ」
真「あのぉ大家さん、実はこの2匹はトイプードルじゃなくて、レアモンスターのリトルレッサーコボルト何ですよ」
大奏紗「「「レアモンスター?」」」
大「またまたぁそんな嘘には引っ掛からないわよっ!」
紗「お姉ちゃんレアモンスターってなぁに?」
奏「レアモンスターって言うのわねぇ、珍しいモンスターって意味よ」
紗「珍しいモンスター?でもぉトイプードルだよ?」
真「ん~じゃあ証拠を見せますよ!」
大奏紗「「「証拠???」」」
真「今から証拠を見せます、オルト、フェン風爪刃を見せてくれ」
わふっ×2
2匹はトコトコ歩き玄関から少し離れた
紗「うわぁ立って歩いてるぅ💕」
大「ヨチヨチ歩いて、なんて可愛いのかしら💕」
奏「はぁぁ可愛い❤️」
大「オルトちゃんフェンちゃん此方においでぇ」
わふっ×2
真「あのぉ大家さん?此れからモンスターである証明を……」
大「そんな事はどうでも良いわぁオルトちゃんとフェンちゃんが、モンスターだろうとトイプードルだろうと、そんなの関係ないの!可愛いは正義よ!可愛ければ何だって許せちゃうのよ」
紗「あぁぁママずるいぃ私ももふもふするぅ」
奏「あっ紗奈私も」
はぁぁ……まぁ……許可が出たのなら良いかぁ
真「あのぉ大家さん?ちょっとお願いが有るんですけどぉ?」
大「お願い?何かしら?」
真「お昼に友達と会う約束が有りまして、その間だけ2匹の面倒を見て貰えないかと」
大「その間だけなんて!ずぅっとでも面倒見ちゃうわ!」
真「いやそれは流石に……」
大「なにを言ってるの、今は夏休みだから良いけど、学校が始まったらどうするの?真依琉くんが学校に行ってる間ずぅっと、この子達を部屋でお留守番させて置くつもりなの?そんなの飼い主として失格よ!」
真「うぅっ……………」
そうか今は良いけど、学校が始まった時の事を考えて無かった、学校に連れて行く訳には行かないもんな…………
真「大家さんの言う通りですね……学校が始まってからの事を考えて無かったです」
大「大丈夫よ、ちゃんと預かって、面倒を見てあげるから、うふふ」
紗「わぁぁやったぁ!じゃぁ毎日ワンちゃん達と遊べるね」
真「紗奈ちゃん毎日は無理かな、2匹共ダンジョンでレベル上げをしなきゃだし」
大奏紗「「「レベル上げ?」」」
真「この2匹は俺の獣魔だから、ダンジョンに行ってレベル上げをして、もっと強く成って貰わないといけないからね、土日祭日は遊ぶのは無理かな」
大「ええっ!この子達をダンジョンに連れて行くの?ダメよこんなちっちゃくて可愛い子をダンジョンなんかに連れて行ったら危ないわっ!」
真「えぇっとぉ、この子達はこう見えても、ゴブリンより強いんですけど?」
わふっ×2ドヤー
大奏「「えぇぇっ!!!」」
紗「ワンちゃん達つよいの???」
わふっ×2
奏「ねぇ真依琉……私も捜索者に成れるかな…」
真「奏ちゃん捜索者には誰でも成れるよ、ただ捜索者に成る為には100万円の講習費が必要だけどね」
奏「100万円!月のお小遣いが三千円だからお年玉を入れて……100万円貯めるのに30年もかかるのっ!無理ぃ30年経ったら41歳だよぉ」
真「いやいや…何歳までお小遣い貰うつもり!高校生に成ったらアルバイトも出きるし、高校、大学を卒業して働けばお給料も出るし、30年も掛からないよ」
美「そっか!エヘヘ」
其からも他愛の無い話をして、出かける時間に成ったので2匹の事をお願いし、宗二との待合せのファミレスに向かった
10数分後、待合せのファミレスに着いた俺は、宗二がまだ来て居ない事を確認し、店員さんに友達と待合せをしている事を告げると、窓際の席に案内された、
数分後、宗二は浅香さんを連れてやって来た
宗「よっ待たせたか?」
真「いや、俺も今さっき来た所だよ」
浅「押手くん私も来ちゃったけど、良かったかな?」
真「うん別に構わないよ」
浅「エヘヘ良かった」
宗「それで?相談って何だ?」
真「まぁ先になにか注文しようぜ」
宗「あぁそうだな」
浅「あっ私この期間限定の夏野菜カレーにしようかな、あとはドリンクバー宗くんは?なににする?」
宗「俺はこっちのハンバーグのドリンクバーセットで」
浅「押手くはなににする?」
真「じゃあ俺も宗二と同じ物で」
浅「押手くん?ちゃんとお野菜も食べてる?宗くんもお野菜食べないとだめだよ」
宗「
真「相変わらず仲が良いな」
浅「エヘヘじゃあ注文するね」
宗「でっ!相談って何だ?俺に出来る事か?」
真「あぁ単刀直入に言う、宗二、講習費は俺が出すから捜索者に成って、俺が此れから作るクランに入ってくれ、何なら浅香さんも一緒で良い、勿論講習費は俺が出す」
浅「ちょっと待って!講習費って1人100万円もするんだよね?」
真「あぁでも問題ない、其以上に稼いだから」
宗「なにか訳有りか?真依琉のスキル絡みか?」
真「まぁそう言う……事かな……」
宗「…………」
浅「……宗くん……」
宗「分かった!ただし講習費は借りって事で、後で必ず返す」
真「良いのか?別に講習費は返さなくても」
宗「いや、講習費は必ず返す、俺も捜索者には興味が有ったからな」
浅「宗くんが捜索者に成るなら私も捜索者に成るっ!」
真「浅香さん良いの?」
浅「うん」
真「分かった、じゃあ早速で悪いんだけど、今月の講習の受付が明日までなんだ、藤沢支部に明日にでも一緒に行ってくれないか?」
宗「今日じゃ駄目なのか?」
真「えっ?いや別に構わないけど、良いのか?この後の予定とか」
宗「あぁ別に構わない此と言って予定は無かったし、結花も良いよな?」
浅「うん私も良いよ」
真「分かった食事が終わったら行こうか」
食事を終えた俺たちは藤沢支部に向かっただった
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