第二章 第二話

食事を終えた俺たちは協会へはバスで移動する事にした、



(しかし宗二の親が電話一本で許可を出すのは分かるとして、浅香さんの親まで電話一本で許可を出すとは思っても見なかったな)




バスに乗り20分ほどで、捜索者協会藤沢支部前停留所に到着した、バスを降りて俺が先導する形で歩いていると、後ろから


浅「エヘヘ私ギルドに行くの初めて!宗くんは来たこと有る?」


宗「俺も今日が初めてだよ」


真「ギルドってw 浅香さん!ギルドなんて呼んでるのは極一部の人達だけだよw 」


浅「えっ?そうなの?」


真「大抵な人は協会とか、人に伝える時は○○支部って感じかなw 」


浅「へぇぇでも前に見た雑誌にはギルドって載ってたよ?」


宗「結花ギルドって言う呼び方は、ダンジョンが出来る前に人気の有った、ラノベやアニメの影響何だよ!だから30~50歳位の人がそう呼んでる位だよ」


浅「そうなんだぁ宗くん物知りぃ」


真(くっ……リア充め爆発しろ)ボソッ


宗「ん?真依琉なにか言ったか?」


真「えっ?いやなにも」


浅宗「「……???」」


真「ほら、着いたぞ」


浅「わぁぁなんかドキドキするね」


俺たちは協会に入り奥の受付に向かった


真「二人の講習会の申込みをしたいんですけど」


職員「講習会の申込みですね」


緑「佐久間さん此方の三名は私が受け持つわ」


佐「えっ?あっはい分かりました」


緑「こんにちは真依琉くん、取り敢えず会議室に行きましょうか、佐久間さんテキストと受付用紙を二人分と、後、お茶を四人分お願いね」


佐「かしこまりました」


緑「じゃあ行きましょうか」


そう言って会議室に案内された


案内された会議室に入り指示された席に座り、漸くすると、先ほどの受付の佐久間さんがテキストと登録用紙とお茶を持ってきてくれた


緑「ありがとう」


佐「いえ、では、失礼します」


緑「さて真依琉くん、捜索者に成る友達は1人じゃ無かったの?」


真「最初はその予定だったんですけど、別に多い分には問題ないですよね?」


緑「まぁそぉだけど……ちゃんと話はしてあるの?」


真「クランの話はしてあります」


緑「そぉ分かりました、其ではこれに記入をお願いします、後2人共未成年者なので親御さんの同意書が必要に成りますけど?」


宗「大丈夫です、僕も結花も許可は下りてますので」


緑「其では親御さんの同意書を5日後までに、郵送するか此方に提出してください」


浅宗「「分かりました」」


緑「じゃあ此れからは協会職員じゃあなく、此れから同じクランに入るメンバーとして、挨拶をさせて貰います」


浅宗「「えっ?どう言うこと?」」


真「クラン設立の条件なんだよ」


緑「そう言うことですので、でわ改めまして、緑川葵と申します此れから宜しくお願いします」


そう言ってペコリと頭を下げる緑川さん


宗「えっ?あっはい、織田宗二おだそうじです、此方こそ宜しくお願いします」


浅「えっとぉ浅香結花あさかゆかです、此方こそ宜しくお願いします」


宗「なぁ真依琉?緑川さんは協会の職員さんだろ?なんで同じクランに入る事になってんだよ?」


真「それは、クランを設立する時には必ず1人は協会職員を出向させ無くては成らないって法が有るんだって、大きなクランだと3人とか5人とか出向してるんだって」


緑「悪い事が出来ないように監視役の意味合いも有るんですよ」


宗「成る程なぁクランの中に協会の職員がいれば、悪い事は出来ないって事かぁ」


緑「真依琉くん、他の人は大丈夫なの?」


真「3人にはOKを貰いました、4日後パーティー登録の為に一緒にここに来ますよ、後の2人は今日の夜に連絡を取ります、」


緑「真依琉くんその後の2人って信用出来る人なの?」


真「大丈夫ですよ!1番信用出来る人達なので!なんせ俺の叔父さんですから!」


緑「おじさんって、もしかして……白井先生?」


真「あれ?緑川さん叔父さん達の事知ってるんですか?」


緑「知ってるも何も……リアルBJ にゴッドハンドって言ったら、超有名人じゃあ無いですか!」


浅「リアルBJ ?ゴッドハンド?宗くん……知ってる?」


宗「スーパー外科医の白井黒斗先生と白井白斗先生の事だよ」


浅「あっなんかテレビで見たかも!凄い難しい手術を成功させたって!すごぉい押手くんのおじさんだったんだぁ!!」


緑「あんな凄い方達が新規のクランに加入するなんて成ったら、きっと凄い騒動に成るわよ」


真「かも知れませんね、でも俺にも考えが有るんですよ!」


緑「考え?」


真「えぇクランマスターには黒斗叔父さん、サブマスターには白斗叔父さんに成って貰おうかと思っているんですよ、

俺は未成年だから、他からナメられたり圧力を掛けて来そうじゃないですか、それにリーダー何て向いて無いですから」


緑「確かにあのお二人がクランマスターとサブマスターに成れば、まずそう言う事は起こらないわね、其れどころかクランへの加入者が殺到しそうよね」


その頃、捜索者協会の1階で


「ここが捜索者協会なのね、なにか緊張するわ」


「なに言ってんのよ里美が捜索者に成るんじゃ無いんだから、貴女が緊張してどうするのよ」


里「そうだけど……ねぇ教子?宗くんと結花の姿が見当たらないわよ?」


教「本当ね?取り敢えず受付に行って見ましょう」


教「すみませんちょっと宜しいですか?」


佐「はい、如何いかがなさいましたか?」


教「えぇっと先ほど捜索者講習会の申込みに、高校生の男女が来たと思うんですけど?」


佐「高校生の男女ですか?」


教「あっ申し遅れました、私は織田宗二の母親で、織田教子おだのりこと申します、こっちは浅香里美あさかさとみ、浅香結花ちゃんの母親です、それで捜索者講習会の同意書を持って来たんですけど」


佐「あぁっお二人のお母様ですか!お伝えして来ますすので少々お待ちください、」


そう言って2階に上がって行った




コンコンコン……


「佐久間です」


緑「なにかしら?」


佐「失礼します、織田さんと浅香さんのお母様が講習会の同意書を持って、受付に来ているのですが?」


浅「えぇっお母さん達が来てるの?」


宗「マジか」


真「何時もながら凄い行動力だな!宗二の母ちゃん」


緑「佐久間さんお母様方をお通しして下さい」


佐「かしこまりました」


しばらくして


コンコンコン……


「佐久間です、お母様方をお連れしました」


緑「お通しして下さい」


佐「どうぞ中へお入り下さい」


教「失礼します」


里「エヘヘ来ちゃった」


浅「お母さん」


教「此が必要なんでしょ!」


そう言いながら同意書をヒラヒラとしている


教「真依琉くんも久し振りね」


真「どうもお久し振りです」


緑「どうぞ此方へお掛け下さい、では同意書の確認をさせて貰います………………………………

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………はい、問題は有りません、では此方にサインをお願いします、

本来ならお母様方が御一緒なら、同意書が無くても、サインだけで終わりなんですけど」


教「あら!そうだったの!」


里「はい、サイン書けました」


緑「はい、有り難うございます、お母様方は何かお聞きに成りたい事は御座いませんか?」


教「そうねぇ税金はどうなるのかしら?」


緑「織田さん、いえ、宗二さんと結花さんと呼ばせて貰いますね、丁度良いので一緒に説明させて貰います、

税金はダンジョンで手に入れた物で有れば、税金と手数料を引いた金額で捜索者協会が買い取りをしていますので、基本無税と成ります、それと、捜索者協会以外での売買は禁止と成っています、

一定金額以上のアイテムを誰かに渡す時は譲渡契約が必要に成ります、ただしクラン内やパーティー内でのやり取り、親族への譲渡また使用はその限りでは有りません、真依琉くんここ重要ですよ!良く覚えて置いて下さい!」


真「何故に名指し……げせぬ……ぐぬぬ」


緑「アイテムの購入は捜索者協会に欲しい物をリストにして提出してください、有ればその場で買う事が出来ます、

あと緊急事態の時だけはダンジョン内での売買が特例的に認められています、ただ高額での売り買いはしない様にして下さい、治癒薬や回復薬は成るべく持っていて下さい、後は何かお聞きに成りたい事は御座いませんか?」


「「「「大丈夫です」」」」


緑「では今日はお疲れ様でした、真依琉くんには、お話が有るので少し良いですか?では皆さんは1階にお送りします」


緑川さんは皆を連れ部屋を出ていき、3分ほどで戻って来た


緑「真依琉くんごめんなさいねぇ!講習費の事は皆の前じゃ聞きづらくて」


真「講習費は先払いします」


緑「講習に来れなく成っても返金は出来ないけど良いの?」


真「大丈夫です、必ず講習には出させますから」


緑「分かったわ、じゃあ下で手続きしましょう」


講して2人の講習手続きが全て終わった



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デメリットスキル?其がど~したっ!お前達には関係無いだろっ! えんまくん @enmakun

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