第10話

トイプードル達と仲良くなった経緯をお姉さん達に説明した後、自分達も朝食をとり、

トイプードル達と戯れている、

俺の膝の上に2匹と、お姉さん達の膝の上に1匹づつ居る、

そしてお姉さん達の関係も分かった、

2人は幼馴染みで、同じ大学に通っている大学2年生だそうだ、

2人とも高校1年生の時から

3年間アルバイトをして、高校を卒業して直ぐに捜索者に成ったそうだ、

そして2人はテイムのスキルを持って居るとの事、

一緒に居た男2人は他の大学のテイマーサークルの人達なのだそうだ、

元々テイムのスキルはレアスキルと言われていて、

幼馴染みの2人がテイムのスキルを持って居ることが奇跡に近いらしい、

大学でテイマーサークルに入ったのだが、テイムのスキルを持った人はお姉さん達以外に

1人しか居ないのだとか、

そこでSNSで同じ様なサークルと情報交換をしたり、ダンジョンに捜索に行ったりして居るそうだ、

そしてお姉さん達の名前も教えてくれた、

ギャン泣きしていたお姉さんの名前が、小鳥遊小鳥たかなしことりさんで、

もう1人のお姉さんが、来栖南くるすみなみさんだと、自己紹介をしてくれた、

因みにテントに戻った男の人が、田中さんで、連行された男が安田・・と言うらしい


あとテイムの仕方と、テイムのスキルに付いても教わった、

モンスターをテイムする時は、強さを示しモンスターを屈服させ、どちらが上か分からせる必要が在るらしい、

その後に従魔契約をするのだそうだ、

俺の場合は狼から守った事で上下関係が決まったのでは?との事だ、

俺はテイムのスキルを持っていないのに、

新しいスキルを得るには、長い間してレベルアップの時にスキルとして具現化すると云われている、

其以外にはスキルブックを使うか、レベルが5の倍数に成った時に極稀にランダムで得る事が在るらしい、


それとテイムに関して、上位捜索者が情報を隠匿して居るためまだ、謎の部分が多く在るのだそうだ、

まぁ何年も努力して得た事をそう簡単に漏らす分けないよな


そしてテイムのスキルの中には、従魔契約と従魔召還、従魔送還それと従魔譲渡契約があり、

従魔契約とはテイム自体の事で、屈服させたモンスターと

契約する事で従魔とする事が出き、意思の疎通も出来るように成る、

従魔契約は解除する事も出来るそうだ、


従魔召還とは従魔と成ったモンスターを呼び出す魔法の事で、

従魔送還は従魔と成ったモンスターを送り返す魔法だそうだ、

ただし従魔が何処から来て何処に戻るのかは、解明されていない、


従魔譲渡契約とは自分の従魔を他の人に譲渡する契約魔法で、

譲渡される側はテイムのスキルを持って居なくても、従魔を従える事が出来るそうだ、

ただし従魔召還も従魔送還もできず、モンスターを屈服させないと従わないらしい、

オレサマオマエマルカジリ事件が在ったそうだ、

なのでテイムのスキルを持たない者に譲渡する事は推奨されていない、


そしてテイムする数には上限があり、

レベルを上げる事でその数を増やす事が出来る、

テイムのスキルを持っていて同じレベルでも、テイム出来る数には違いが在るらしい、


これは世間一般に知られている事だが、

従王と呼ばれている上位捜索者は、25匹の従魔を従えている、それは多くの者が知る事実である、

【従王がその気に成れば軍の一個大隊を壊滅出来ると言う、

事実数年前にとある国が日本に攻め入った事が在ったが、

たまたま居合わせた従王1人により壊滅的な被害を出して、撤退をした国が在った、

それ以来従王は日本の守護者と呼ばれている】


テイムされた従魔は人と同じ様にステータスがあり、レベルが上がれば強く成り、

固有のスキルを得る事も在るそうだ、

従魔のステータスはあるじのステータスに反映され、何時でも確認が出来るのだそうだ、

そして死んでしまえば、二度と同じ個体を召還する事が出来なく成るのだそうだ、


そう言えば、あれからステータスを確認してないな、

レベルが上がって無いから確認の必要が無いと思ってたしな、一応確認しておくか


ステータスオープン


名前 押手真依琉オシデマイル


性別 男 年齢 16


Lv 1


HP 55


MP 37


物理攻撃力 41


物理防御力 45


魔法攻撃力 32


魔法防御力 36


技量 49


敏捷 53


運 96 (44+20×1.5)


スキル

経験値増加

努力

強運


従魔(仮)スモールレッサーコボルト

雄×1匹

雌×3匹


真「あのぉ俺テイムのスキルを持ってないのに、この子達が従魔(仮)に成ってるんですけど?」


小南「「えっ?従魔(仮)?」」


南「カッコ仮なんて聞いた事も無いわ?」


小「譲渡された場合でも従魔としか出ませんよ?それにテイムのスキルを持って無いなら、

従魔の最大数は1匹の筈です」


南「この子達のステータスは見れる?」


真「えぇっとぉどうすれば?」


南「ステータスにこの子達の欄があるでしょ?そこに意識を集中すれば見れる筈よ」


真「分かりました、遣ってみます」


俺はステータスの従魔(仮)スモールレッサーコボルトの部分に意識を集中させた、すると



名前


種族 スモールレッサーコボルト


性別 雄


LV1


HP 10


MP 18


物理攻撃力 6


物理防御力 9


魔法攻撃力 13


魔法防御力 11


技量 6


敏捷 7


運 38


押手真依琉の従魔(仮)


真「ステータス見れました!

俺の従魔(仮)に成ってます、あと名前が空欄です」


小「あのぉもしかしたら名前を付けたら、本契約に成ったり?する訳無いですよねっ!変な事を言ってゴメンなさいっ」


南「うん、それ在るかも!名付も従魔契約に必要な事だし、

そもそも真依琉くんの場合は、スキルも持って無いのに懐かれて、従魔契約もして居ないのに

従魔(仮)に成って居る方が変なのよ!」


真「変って……」


小「あのぉ試しに名前付けして見ては、どうでしょぉか?

あと、この子に従魔契約をして見ても良いでしょぉか?駄目なら……………」


うわぁまた泣き出しそうに成ってる、そんな目で見ないでよ


南「あっ!私もこの子と契約したい!お願い従魔契約試させて!」


真「別に試すのは構いませんよ、その子達も懐いてる見たいですから」


南「やったぁっ!」


小「真依琉さん有り難うございます」


うん物凄く良い笑顔!でも試してダメだった時は、ギャン泣きするんだろうなぁ………


小「どぉか私と契約をして下さい、あなたの名前は………リンちゃんです!」


わふっ


小「あっ」


小さく声を上げるとポロポロと涙を流し始めた


真「あのもしかしてダメだったんですか?」


小「うっうぇぇぇん…………

ぢ…ぢがいまず……リンぢゃんが……リンぢゃんが受け入れてぐれまじだぁうぇぇん」


まさかの嬉し泣き!


南「じゃあ次は私ね!お願い私と契約して…貴女の名前は……アリス……アリスよっ……」


わふっ


南「わっ私も成功したわっ❗

アリス受け入れてくれてありがと………グス………」


真「小鳥遊さん、来栖さん、

おめでとうございます」


南「えぇありがとぉ、真依琉くんのお陰よ、あと私の事は南で良いわ」


小「あ"りがどぉございまず…

真依琉ざん……わだじのごども、なばえで呼んでぐだざい」


何か俺の名前が必殺技の様に聞こえたんだが………


真「えぇっと、みっ南さん?

そのぉ契約する時は声に出さないとダメなんですか?」


南「えっ?それはぁ小鳥が声に出してたからで………ほらっそれに名前は口に出さないと……伝わらないでしょっ……」


真「そうですよね、声に出さないと伝わらないですよね」


ポフポフポフポフ×2

ハッハッハ×2


真「ん?どうした?」


わふっ×2

ポフポフ×2


小「ぎっと真依琉ざんにグスなばえをずげてグス欲しいんだとグスおぼいまずグス」


真「スキルが無いと召還も送還も出来ないんですよね?」

ポフポフ×2

南「そぉね、スキルが無いと出来ない筈よ………」


真「………お前達は俺の従魔に成りたいのか?」


わんっ!×2


真「本当に俺で良いのか?」


わんっ!×2


真「分かったよ、じゃあ俺の従魔に成ってくれ……お前の名は

………ポチだっ!」


フンッ


真「……あれ?なんで?」


南「無いわぁぁそれは無いわぁぁセンス無さすぎぃ」


小「そんな名前じゃあ可愛そぉです!センス無さすぎです」


ぐはっ………ぐぬぬぬぬ


真「だって犬と言ったら……」


小南「「一体いつの時代ですかっ!」」

わふっ×2


真「じゃあチビ」

フンッ

真「コロ」

フンッ

真「ハチ」

フンッ

真「パトラッ」

小南「「それはダメぇぇっ」」

真「うおぉっ」


小「真依琉さんっ……真面目に考えてますかっ!」ジト~


真「えぇっと、すみません」

わふ~×2


真「じゃあ狼の名前から取ってオルトなんてどうだ?」

ワォォォン

真「うおぉっ」

小南「「きゃっ」」


真「気にいってくれのたか?」

わんっ


真「じゃあお前も狼から取って、君の名は………フェンなんてどうだ?」

ワォォォン

小「きゃっ」

南「またっ」


真「気にいってくれた見たいだな!」

わんっ


どうやら2匹共、名前は気にいってくれたようだ






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