第13話

何故かオルトとフェンのレベルが上がった、

オルトのステータスの成長値は中位モンスター並に高いそうだ、

しかもスキルまで覚えたのだ!

スキルを得るには、長い時間をかけ努力をして、レベルアップ時に具現化するか、

スキルブックを使うか、レベルが5の倍数に成った時に、極稀にランダムで覚えるしか無い筈なのだ、

だがオルトはレベル2で覚えた、しかも攻撃系スキルだ


真「オルトさんや?もしかして俺より強い?」

小南田(いやいや其は無いっ!)

ポフポフ

わふっん!ドヤー

真「くっ何かムカつく💢」

ポフポフ

わふっ

真「はいはいフェンのステータスの確認ね!今しますよ」




真「はぁぁぁぁぁっ?ななななななななななななな何だこりゃぁぁぁぁぁっ」


小「真依琉さん落ち着いて下さい!フェンちゃんのステータスに何が在ったんですかっ?」


真「はぁはぁはぁフェンいや、此からはフェン様とお呼びした方が宜しいですか?」

クゥ~ンスリスリ

南「真依琉くん…………」


田「フェンのステータスに一体何が在ったんだい?」


真「フェンもスキルを覚えました、其も2つ」

ガ~ンわふん

わふっ!ドヤー

小南田「「「えぇぇぇっ」」」


真「1つはオルトと同じ風爪刃で、2つめが風魔法LV3です」

Σ(゚д゚lll)ガ~ンきゃふん

ポンポン

わふっ!ドヤー

小南田「「「えぇぇぇっ」」」


田「風魔法LV3!」


南「有り得ないわ!レベル2で

2つ、それも風魔法LV3なんて、有り得ないわ」


小「真依琉さんフェンちゃんのステータス見せて下さい」


真「えっあぁはい」


名前 フェン


種族 スモールレッサーコボルト


性別 雌


好感度 120%MAX


LV1→2


HP 22→33


MP 38→57


物理攻撃力 13→20


物理防御力 18→27


魔法攻撃力 30→45


魔法防御力 24→36


技量 16→24


敏捷 16→24


運 60 (40×1.5)


スキル


風爪刃

風魔法LV3


共有スキル


努力

強運


押手真依琉の従魔


小「本当に2つもあります!

フェンちゃん凄いです!それとなんで?好感度が120%に成って居るんでしょうか?」

わふっ!ドヤー

田「本当に凄いなスキルもそうだけど好感度が120%って、振り切れてるじゃ無いか、こんな好感度僕は聞いた事が無いよ」


南「……アリス!レベルを上げに行くわよっ!」

わふっわふっ

小「南ちゃん待ってぇ私も行くからぁリンちゃん行こぉ」

わんっ

真田「「あっちょっとっ」」


田「僕達も行こう」


真「そうですね、オルト、フェン」

わふん

わふっ


其から1時間30分程


南「居ないわねぇ」


小「居ないです」


田「まぁそんなに見付からないよ」


真「おかしいなぁ?昨日は一杯居たのに?ちょっとあっちに行って見ましょうか?」


南「そうね真依琉くんに任せるわ」


真「じゃあ先に行きます」


1分程して


真「ん!みんな静かに!あそこに居ます」


小南田(((もう見付けたの?)))


田「誰が行く?」


小南((ボソボソコクコク))


南「私が行くわ」


南さんとアリスがリトルボアにそっと近付くと二手に別れ


南「アリス!」

わふっ

南さんはリトルボアに向け腕を伸ばし掌から水の矢が飛んで行った、

それと同時にアリスからも小さな水の玉が飛んで行く


南さんの水の矢はリトルボアの後ろ右足に刺さり、アリスの水の玉は左後ろ足に命中した


南「アリスもう一度よ」

わふっ

アリスがもう一度水の玉を左後ろ足にぶつけ、その間に南さんが正面まで回り込み水の矢で額を撃ち抜いた


リトルボアは断末魔の叫びを上げ黒い霧に変わった


南「アリスお疲れ様、どう?レベルは上がったかしら?」

わふぅ~

南「そう……上がら無かったのね?ドロップも無し、仕方無いわ次頑張りましょっ!」

わんっ

南さんが使ったのは水魔法LV2のウォーターアロー

アリスが使ったのは共有スキルの水魔法LV1ウォーターショットだ

水魔法は攻撃力が低く戦闘向きでは無いそうだ、その代わり重たい水を持ち運ばなくても良い便利な魔法なのだそうだ


南「次行きましょ」


小「次は私が戦います!真依琉さん見ていて下さいね!」


小鳥さんが持っている武器は短槍、短槍と言っても小柄な小鳥さんの身長よりも50センチ位い長い代物だ、

ハッキリ言って小鳥さんには不釣り合いな武器だと思う、


真「じゃあこのまま進んで見ましょうか?それじゃあ行きましょう」


小南田「「「了」」」


真「了って何ですか?」


田「指示は的確に返事は短く捜索者の基本だよ!」


真「そうなんですか?」


5分程進んで


真「いました!あそこです」


小南田(((もう見付けたの)))


小「真依琉さん見ていて下さいね!行こうリンちゃん」


小鳥さんとリンちゃんはゆっくりとリトルボアに近付いて行った、

残り7メール位いの所で立ち止まり、リトルボアに向けて腕を伸ばし掌を向け


小「パラライズ!リンちゃん」

プギ~

小鳥さんとリンちゃんはリトルボアへ走って向かい、

リンちゃんは可愛い手でリトルボアをポンポン叩き、

小鳥さんは短槍で滅多刺にしている

プギプギプギ~

リトルボアは断末魔の叫びを上げ黒い霧に変わった


真「あのぉ南さん?今のは?」


南「あの子の呪魔法よ」


真「呪魔法…………」

絶対に怒らせたらダメな人だ


小「真依琉さん見ていてくれましたか?それとレベルは上がりませんでした、ドロップ品も無しです」


真「はっはい!ちゃんと見てましたっ!」


小「どうしたんですか?真依琉さん?」


真「っ次行きましょう」


南「次は田中くんね」


田「そうだね次は僕が行くよ」


真「じゃあこのまま進みましょう」


小南田「「「了」」」


進むこと10分


真「居ました!あそこです」


南(何でこんな簡単に見付かるのよ)


小(真依琉さん凄いです)


田「僕の出番だね!ライノ召還」

田中さんが召還したのは緑色のサイのモンスター、フォレストライノスだ

田中さんはライノに跨がり剣と盾を構えて


田「行くよライノ!うおぉぉ」

プギッ!プギ~ッ

リトルボアがライノに向かって逃げずに突進して来た

ライノも田中さんを乗せたままリトルボアに突進する

田「うおぉぉぉっ」

プップギ~ッ

ライノの突進に敢えなく吹き飛ば去れ黒い霧に変わった


真「南さん何故リトルボアは逃げ無かったんですか?」


南「田中くんのスキル、ウォークライよ!ヘイトを集めるスキルなの、田中くんは自分に無理やり意識を向けさせて、逃げられなくしたのよ」


真「何か3人を見てるとテイマーのイメージが崩れますね、

テイマーってもっと従魔に戦わせて、後ろからチクチク攻撃するのかと思ってました」


南(其は私の台詞だわ)


田「ドロップは無かったよ」


真「お疲れ様です田中さん」


田「ありがと真依琉くん、ライノもありがとね、ライノ送還」


小「次は真依琉さんの番です、オルトちゃんとフェンちゃんは、どんな戦い方をするのでしょうか?」


真「風爪刃は近接攻撃だから、オルトは接近戦で、

フェンは後方からエアーカッターで後ろ足狙いの先制攻撃かな、フェン遣れるか?」

わんっ

真「よしなら、フェンが先制攻撃したら、オルトと俺で接近戦だ、」


南「ちょっと良いかしら?」


真「何ですか?」


南「真依琉くんは戦闘に参加せず、後方で見ている方が良いのでわ無いかしら?」


小「そうですね!真依琉さんが参加したら、一瞬で終わっちゃいそうです」


田「気付いたら黒い霧に成ってそうだね!」


真「オルトとフェンだけで行けるか?」

わんっ×2

真「そうかなら任せた」

わんっ×2

真「じゃあ行こう」


小南田「「「了」」」


数分後


真「よし居たぞ!二匹とも気をつけてな」

わふっ×2

二匹はそ~っとリトルボアの後ろに回り込み

わふっ

フェンが先制でエアーカッターを放った


プギ~ッ

リトルボアは黒い霧に成って消え失せた

Σ(゚ロ゚;)わふぅ~

ガクッとオルトが両前足・・・を地に付け項垂れている


小「フェンちゃんだけで終わっちゃいましたね」


南「流石LV3の攻撃魔法ね」


真「オルトまだ次があるから落ち込むな」

クゥ~ン

真「はいよしよし、オルトは出来る子だから、次頑張ろうな」

クゥ~ン

ポフポフ

わふっ

真「ん?おぉボア肉ドロップしたか!フェン良く遣ったよしよし」


この後1時間ほど狩りをして、

セーフティーエリアに戻った


















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