デメリットスキル?其がど~したっ!お前達には関係無いだろっ!
えんまくん
第1話
「おりゃさっさとクタバレこのゴブリンがっ」
ドンッ・・・スイングしたバットがゴブリンの鳩尾にクリーンヒットした
「グギャッ」脇腹を押さえて蹲るゴブリン
「これで終わりだぁ」ゴブリンの横に回り込み後頭部目掛けてバットをフルスイングする
「ふんっ」ごんっ
「グゲェッ」
本日5匹目のゴブリンが黒い靄に変わる
「ステータスオープン…………あぁ~くそぉっまだレベルアップしてないのかよっ」
自身のステータスを見て悪態を付く…
悪態の1つも付きたく成るだろう、こんなステータスを見せられたら
名前
性別 男 年齢16
Lv---
HP---
MP---
物理攻撃力---
物理防御力---
魔法攻撃力---
魔法防御力---
技量---
敏捷---
運---
スキル
--------
--------
--------
--------
名前、性別、年齢以外に何も表示が去れていない、
これはレベルが1に上がっていない状態らしい、
普通ならレベル0からレベル1に上がるには、
Gダン(Gランクダンジョンの略)のモンスター3匹か、Fダン(Fランクダンジョンの略)のモンスターを1匹倒せば、レベルは上がる筈なのだが、
まぁ御察しである…
最初は凄い能力値でステータスがバグったのかと思ったのだが、
そんな事も無く、至って極普通の高校生の身体能力しか無く、
かと言って捜索者に成る為の講習に100万円もの大金を出したのだから、諦められる筈もなく、
こうして9日もFダンに通って居るのだ・・・
もう、70匹位はゴブリンを倒してる、普通ならレベルが3位には上がって居る筈なのだが、
レベルアップ処かドロップ品すら一度も出ない、
あぁっ何でレベルが上がらないんだよ?
俺はこのイライラと怒りをぶつける為にゴブリンを探した、
その後6匹程ゴブリンを倒したが、レベルも上がらず、ドロップ品も無く、日も暮れて帰る時間に成ってしまった為、その日はダンジョンを後にした
翌日もゴブリンを倒して回ったが、結局レベルも上がらずドロップ品も無く、家に帰る事に成った
Fダンだからダメなのか?EダンやDダンじゃ無いとダメ?若しくは、1階層だから?
でもEダンはレベル8に成らないと入ダン出来ないし……
Fダンだって、1階層だけの約束で入ダン許可を貰ってるんだし……
2階層はレベル3以上無いと直ぐに殺されるぞって言ってたしな・・・
せめて講習費用が返金して貰えれば、諦めも付くんだけど、
せめてゴブリンの魔石が100個ドロップすれば、元が取れるんだけどなぁ・・・
ゴブリンを20匹倒せば1つは、ドロップするって話だったのになぁ
あぁ明日は学校かぁ早く夏休みに成らないかなぁ
ふぁぁ風呂に入って寝るか……
------翌日------
ガラガラガラと教室のドアを開け中に入る…
「お早う真依琉」
「宗二お早う」
「押手くんお早う」
「浅香さんお早う」
「よぉ押手、お前ぇ捜索者の講習受けたんだってぇw」
「「えっ?
「えっ…?何で知ってんの?」
「ヤッパリお前かぁwwwレベルの上がらないクズ捜索者www」
「ん?剛田ぁど~言う事?」
「俺の従兄弟の兄ちゃんが捜索者やっててよぉ、10日もレベル上げに付き合わされて、ゴブリンを80匹以上も倒しても、レベルが0のままの押手って無能のクズが居るって、言ってたからよぉwww」
「マジ?10日もダンジョンに入って、ゴブリンを80匹以上倒してレベルが上がら無いってw無能過ぎwww」
「だろっwwwどんだけ無能何だよwww」
浅「剛田くん!骨川くん!ちょっと言葉が過ぎるんじゃ無いっ?」
宗「そ~だぞっ剛田、骨川、真依琉に謝れっ」
剛「あぁっ?無能に無能って言って何が悪いんだよっ!」
浅「それでも、80匹以上もゴブリン倒したんでしょ?凄い事じゃ無い」
剛「はぁ~っゴブリン何かレベル3に成れば、余裕で倒せんだよっ!」
宗「でもレベル0で10日で80匹以上倒してるんだろ?凄い事じゃ無いか!」
剛「そりゃぁレベル20の従兄弟の明兄ちゃんが付いてたんだから、倒せて当たり前だろっwwwどうせ明兄ちゃんが弱らせたのを倒しただけだろwww」
真「いやっ!最初から最後まで1人で戦って倒したぞ!」
剛「そんな訳あるかよ!レベル0のお前が1人で倒せる訳ねぇだろっ!なぁ骨川もそう思うだろ?」
骨「確かに無理だろ?レベル0じゃwww」
剛「あぁそ~だ!俺も来週からの捜索者講習受けるんだよ!夏休みには捜索者だぜ!」
骨「マジでぇ?剛田ぁお前100万も持ってたのか?」
剛「従兄弟の明兄ちゃんが、立て替えてくれたんだよwゴブリンの魔石を100個集めれば良いらしいからよw」
骨「マジかぁ良いなぁ」
剛「wwwまぁ何処かの、無能のクズwと違って直ぐにレベルを上げて返すけどなwww」
真「お前の従兄弟って、棚橋さんだよな?」
剛「あっ?其れがど~した?」
ガラガラガラ
「お前達いつまでも喋って無いで席に付けぇ!」
「「「
その後は何時もの様に何も無く授業は進み、
放課後俺はダンジョンに向かった
真「棚橋さん……今日も宜しくお願いします」
棚「おうっまぁ適当にやれや、俺はその辺に居るからよ」
真「分かりました……この人は何の為に付いて来てるのかな?まぁ良いや……」
………………
………………
………………
おりゃっ!4匹目っふぅ~ゴブリン倒すのも慣れてきたな、後4~5匹は行けるかな?
………………
………………
………………
オラッもう一丁ヨッシャ6匹…め……えっ………………………マ…ジ…………?
レベルアップッ‼️
それにドロップBOX‼️
マジでっ⤴️⤴️
(ドロップBOXとは、ドロップ番の宝箱の事である)
うぉぉぉマジかぁぁぁぁっ‼️
ステータスも気に成るけど、
先ずは…………
何が出るかな?何が出るかな?何が出るかな?オープン‼️
緑と赤紫?とオレンジ?のポーション?緑は回復薬たよな?
何か色が濃い様な?協会で調べて貰わないと分からないな?貴重なポーションだったら、行きなり大金持ち❗
大金が入ったら…………
……よしっ先ずは落ち着こう、
深呼吸して、ス~ハ~ス~ハ~
それじゃぁ念願のっ
ステータスッオープンっ‼️
名前
性別 男 年齢 16
Lv 1
HP 55
MP 37
物理攻撃力 41
物理防御力 45
魔法攻撃力 32
魔法防御力 36
技量 49
敏捷 53
運 96 (44+20×1.5)
スキル
経験値増加
努力
強運
うぉぉぉ経験値増加❗
マジでかぁぁぁっ
此からはガンガンレベルが上がんのかっ‼️
そうだ!棚橋さんにレベルが上がった事を知らせなきゃ
棚橋さ~ん……棚橋さ~ん……
棚「うっせぇなっ!何だ?今日は終わりか?」
真「違いますよっ❗上がったんですよ!レベルが‼️」
棚「マジかっ?やっとレベル上がったかっ!」
真「やっと上がりました‼️」
棚「やっとかぁやっとこの退屈な仕事も終わりかぁ!あぁまだ最後の仕事が残ってたな!おしっステータス見せてみろ、スキルを鑑定してやる」
真「えっ?棚橋さんって、スキル鑑定出来るんですか?」
棚「あぁじゃなきゃぁ協会の依頼で付き添いなんか遣らねぇよ、早くスキル見せなっ」
真「はい、ステータスオープン」
棚「あぁぁっなっなんだっ?この数値は?それに経験値増加と努力に強運!マジかっ!ステータス値はレベル3相当!スキルは当たりスキルじゃねぇかっ!まっまぁ取り敢えず、スキル鑑定……」
真「………」
棚「……プッ……くくっ」
真「棚橋さん?」
棚「あぁ…悪い…だが、悪い事は言わねぇ押手お前、捜索者辞めろ」
真「えっ?どう言う事ですっ?当たりスキルですよね?」
棚「最初の部分だけはな、」
真「最初の部分だけ?」
棚「これはデメリットスキルだ、」
真「デメリットスキル?」
棚「こんなの見た事も聞いた事もねぇクズスキルだ、良く聞けよ、獲得経験値10倍、必要経験値1000倍、運が良くなる、それがお前のスキルだ!」
真「10倍…1000倍…って必要経験値が100倍って事?」
棚「そうだ、レベルアップに人より100倍以上の時間が掛かるって事だ!」
真「残りの2つは?」
棚「強運は当たりだな効果は運が1.5に倍に成りドロップ品の質が良くなる、で、努力は良く分からねぇがぁ?努力の効果は、努力した分、見合った成果を得られる、だそうだ」
真「運が1.5倍と…努力した分成果を得られるですか……」
棚「悪い事は言わねぇ捜索者なんか辞めちまいな」
真「………………」
棚「オラッ帰るぞ」
真「………………」
俺達はダンジョンを出て、
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