第17話

食事を終え車で浜松統括支部にやって来た俺達は、受付カウンターで来訪を告げ、会議室に通された、

待たされる事20分程、会議室に5人の男女が入ってきた、

しかしどう見ても協会の職員には見えない、

それは全員が捜索者の格好して武装しているからだ、

入って来た5人全員が従魔達をガン見している、

その中のひょろっとした男性が

「その4匹は本当に本物のスモールレッサーコボルトなのか?」と訪ねて来た、

「えぇこの子達はスモールレッサーコボルトですが?」と俺は答えた、

すると今度は、た女性が、

「本物のなら何か証拠を見せてちょうだい」と言い出した、

すると田中さんが、

「失礼ですけど、あなた方はどちら様でしょうか?協会の職員には見えないのですが?

僕達は協会の職員の方に、支部長に話をするように言われて、此処に来ているのですが?

他の捜索者が一緒だと言う話も聞いていませんが?」と問い返した、

するとまたひょろっとした男性が、

「あぁ済まない、先ずは挨拶からするべきだったな、先ずは此方から、俺はこのパーティーのリーダーをしている、日下部省吾くさかべしょうごだ、そしてこいつが、サブリーダーの高部だ」

日下部の右隣にいたがっちりした男性が、

「サブリーダーの高部弓彦たかべゆみひこだ」と名乗った、

今度は日下部の左側のチャラい男性が、

「俺の名は伊集院隼人ファル」バシンッ

「いってぇぇ」

「ちゃんと自己紹介しなさいよっ!本当にも~あっごめんね、この人は山田一郎やまだいちろうで、私は山田弥生やまだやよいよ、不本意だけど一応此の実の妹です一応!」

最後にさっきのした女性が、「私はここの支部長の姪の三重春子みえはるこよ」


南田(もうトラブルの予感しかしないのだけどぉ)


田(ボソボソ真依琉くん此処は僕に任せて貰えるかなボソボソ)

真(分かりましたボソボソ)


「僕は此方の女性2人とパーティーを組んでる、田中守たなかまもるです、此方が」

「私は来栖南くるすみなみです」

「私は小鳥遊小鳥たかなしことりと言います」

「俺は押手真依琉おしでまいるです」


田「それで、なぜ関係の無い、あなた方が」

田中さんが質問をしていたその時ドアが開き、2人の男性が入って来た、1人は50歳位の男性で、もう1人は40歳位の男性だ、

「うむ、あぁ皆揃って居る様だな、一応自己紹介をしておく、

皆知って居ると思うが、私が統括支部長の大原だ」と50歳位の男性が言い、そしてもう1人の男性も、

「私は副支部長の清水だ、宜しく頼む」と挨拶をした


大「あぁ君たちがレッサーコボルトをテイムしたと言う捜索者か、して?どの様にテイムしたのかね?」


田「その前に良いですか」


大「あぁ…何かね?」


田「どうも僕は此方の女性2人とパーティーを組んでいる、田中と言います、此処に関係の無い方達が居るようですが?何故あの方達が居るのでしょうか?」


大「あぁその事かね、それはこの者達にテイムの仕方を聞かせる為だ」


田「なぜ彼等に聞かせないと行け無いのでしょうか?」


大「あぁそれは、私が聞いてから彼等に説明するより、テイムした本人から詳しく説明した方が分かり易いからだが?」


田「そもそも何故、テイムの仕方を教えなければ行け無いのですか?」


春「ちょっとテイムの仕方を独り占めするき」

真(ぷっ独り占めってwこう言う時は独占って言うんじゃ無いの)


田「そもそもテイムの仕方を報告する義務は無いですよね?」


大「あぁそれはつまり、報告する気は無いと言うことかね?」


田「報告するしないでは無く、テイムの条件が定かじゃ無いので、報告が出来ないだけです」


日「それは条件に成り得るものが複数在るって事か?」


真(ボソボソ田中さんもう面倒臭いんで、俺が代わっても良いですか?ボソボソ)

田(どうする積もりだい?ボソボソ)


春「ちょっと何こそこそ話してるのよっ!」


田「はぁぁ分かった真依琉くん頼んだよ」


南「ちょっと田中くん何で真依琉くんに!余計にややこしく」


真「南さん!それ酷くない?俺泣いて良いですか?」


大「おほん…其れで君は?」


真「俺は押手と言います、」

清(押手?)

真「此から俺がする事や話す内容は機密情報が含まれます、口の軽い人や聞きたくない人は退席をお願いします」

小「真依琉さん!」

南「ちょっと真依琉くん!貴方まさか!」

真「もし漏洩する事に成れば、一生出て来れ無いかも知れませんけど、宜しいですか?」


清水「押手くんと言ったかな?君はあの英雄と聖女の関係者かな?」

日(英雄と聖女だと?)

真「えぇ息子ですが?何か?」

小南田(((えぇぇぇぇっ)))

日高山「「「なにぃぃっ」」」


大「本当にあの英雄と聖女の息子なのか?」


真「何なら藤沢支部の榊原本部長に確認して見て下さい」


大「なっ榊原本部長だと!」


真「そうそうこの機密情報に関わった、伊屋見元国会議員は更迭された後に逮捕されてます!

部屋を出て行かないって事は、続けて良いと言う事ですね!」

(嘘は言って無い俺からドロップ品全部を騙し取ろうとしたんだから)

日「其れって国家機密って事かっ!」

俺はニヤリと笑みを浮かべ

真「じゃあ始めましょうか」


大「まっ待ちなさいっ!」

日高「「待ってくれ」」

清「私は失礼させて貰います」

大「なっ清水副支部長!」


弥「私達も失礼させて貰います、行くよお兄ちゃん」

山「ちょっと弥生何でぇ」

弥「お兄ちゃんは口が軽いんだから、もし本当に国家機密だったら、一生刑務所から出て来れ無いかも知れないんだよっ!」

山「えっ!出て来れ無いって、そう言う意味だったの!」


高「悪いが俺も失礼させて貰う」

日「冗談じゃない俺も出て行かせて貰うぞ」


真「残ったのは」俺は二人を見る

大「あぁそのぉなんだぁ、春ちゃん!今回は諦めなさい」

春「叔父さん何でよっ!何で諦め無くちゃ行け無いのよっ」


大「あぁ今日は態々来て貰って済まなかった、ホテルは用意してある、受付で確認してくれ、ほら春ちゃん行くよ」

春「ちょっと叔父さん」


南「ちょっと真依琉くん国家機密ってどう言う事!」


真「えっ?俺は一言も国家機密なんて言った記憶は無いですけどw」


南「じゃあ機密情報って」


真「俺に取ってアレは機密情報ですからw」


田「いや真依琉くん、アレの情報は本当に国家機密扱いかも知れないよ!」


小「アレの情報が漏れたら、真依琉さんの命が狙われるかも知れませんよ!」


田「本当に戦争の引き金に成るかも知れないね」


真「い"っマジで」


その後俺達は受付へ行き用意されていたホテルへ向かった


車で移動する事約10分俺達は用意されたホテルを見上げていた


南「田中くん本当に此処なのかしら?」


真「こんな所に泊まるの……」


小「外観が凄いです…………」


田「まさかこんな所とは」








小南「「ラブホテルじゃ無いですか!ラブホテルじゃ無いの」」


真(あぁやっぱりそうなんだ!)


南「💢何か考えているのよあの支部長はっ!」


田「あはは…………」


南「田中くん直ぐに協会にクレームの電話を入れてちょうだいっ!いいえ戻って直接文句を言うわっ!ほらっ戻らわよっ」


田「はっはいっ」


俺達は協会にとんぼ返りをし、南さんは30分以上、支部長に文句を言い、未成年者が居る事を知った支部長は顔を青くして直ぐ様別のホテルを用意した



俺達は改めて用意されたホテルに行き、其処で明日の事を話し合い、車で藤沢支部まで送って貰える事に成った







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