グッと心を掴まれる語り手の独特な人間性。 現代ファンタジーというジャンルでありつつも、現代ヒューマンドラマのようなリアルな生活感などの描写が馴染みやすさを生み、それでいながら現実ではありえない舞台設定が特殊なアクセントとなっている。 また、本作品は舞台的なクローズドではなく、時間猶予的クローズドが提示されている為、無理なテンポアップを感じさせない時間経過でかつ、ダレルことが無い読み進めやすいテンポを生んでいる。 そして、終わり方が一切予知できない。完結までの登場人物の心情変化が非常に楽しみ。
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