11箇条のオムツ令

あれから五日。私はこの学園全員の前でおむつ替えの実践公開をし終えた。

幼稚園から高校までの一学年二クラス15学年。


おもらしする度に、実践させるためだけにわざわざ全学年やって回ったのである。

私を交換台に寝かせ、クラスの代表者二名に保険の先生の指導の元で。


で、代表二名以外は交換台を取り囲んで見学である。


ちなみに交換台に寝かされるとカメラが動き出し、その様子はモニターに映し出され、学園のどこに居ても見れる。


この交換台、場所によって柄が違うのだが、高さも違う。

どの学年であっても交換に支障がないようにということだ。


……これ、替えてもらう側の練習も兼ねてるということで、交換者の負担をへらす方法なんてものまで指導されている。

早い話、腰を上げろということなのだが。


園児にも替えてもらえるようにとのことだが、その機会は絶対にこないだろうそもそも校舎移動自体滅多にしないんだから。






私の学校での生活に、大きな制限が着いた。



1:登校したらオモラシの有無問わず、真っ先に学校仕様のオムツに替えてもらわねばならない。

2:今後、スカートやズボンやブルマ等は身に着けず、オムツをむき出しにしなければならない。

3:オモラシサインは隠さず、確認を求められたら見せねばならない。

4:今後、学校のトイレは全て使用を禁じる。

5:挑戦回数を増やすため、オモラシの度に水分を接種すること。

6:排泄がしたくなった場合、最寄りの生徒にオムツを外してもらい、オマルを使用後、新しいものを当ててもらうこと。

7:オモラシしてしまった場合は速やかに最寄りの生徒に申告し、替えてもらうこと。

8:授業開始のたびに教員にオモラシサインの見せ乾燥状態であることを確認してもらうこと。

  使用済みであった場合は、先に交換作業を実施する。

9:オマルの洗浄も最寄りの生徒にお願いすること。

10:使用したオムツは自分で持ち帰ること。

11:替えてもらったら、ちゃんとお礼を言う事。


学校仕様のオムツというのは、テープの部分に赤いラインが入っており、ハズすとすぐに分かるらしい。

そして、その学校仕様というのは普通には手に入らないから一目瞭然と。

もちろんUltraBIGのテープ違いというだけだ。



……なんでこんな事になったんだろう。

あれからオモラシ頻度は、1時間ぐらいに一回になった。


前は盛っていたが、今度は本当に一時間だ。


五日で全クラスの実践公開が終わった。

つまり、全授業で必ず漏らし、休み時間全部が交換回になっていたということだ。



授業中に手を上げて"先生、オマル使いたいからおむつ外してください"なんて言える人は居るだろうか。


……私は出来た。

恥を忍んで初めて出来たのだ。


次は幼稚園児に替えられる、その直前の授業でだ。



で、授業中は我慢しなさいと断られて、休み時間に幼稚園棟まで行って交換実践会である。

意味ねぇ……

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