撮影の指示に無かったこと

そして今、小鳥は疑念ではなくオムツのパッケージを抱えていた。


宣伝の写真撮影なんだからオムツとパッケージの両方がよく見えるように抱えるのはまぁ当然である。



パッケージの子と自分が完全にお揃い状態だが、それも何故気付かなかったのか。

いや違うこの子外国の子っぽいし。


全力で後悔しながらも一枚、また一枚とフラッシュが焚かれ、それに笑顔を浮かべる。



フラッシュが焚かれるごとに、なんだか意識がぼんやりするのはなんでだろう。


そうぼんやりしていた所、急に現実に意識が戻された。

尿道をおしっこが通る感覚、お尻から前へ後ろへとあたたかくなる感覚。



間違いなく、オモラシだ。

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